正面ベランダ
小屋は塗装を残し、一応作業を終えた。足場を置くために、仮に梱包材の残材を張っていたベランダを、本来の部材に張り替えることにした。テラス用の床板は、サイズは、床と同じだが、噛み合わせの加工の代わりに角を丸めてあった。それと、雨に濡れることを考えて、防腐処理が施されていた。手摺りまでの間に10枚の板を張るのだが、5oほど間隔をとって、簀の子状に張っていく。
今までの作業と比べれば、非常に気楽にできる。長い目のフロアネイルで、大引きに止めていった。ちょっと苦労したのは、一、二枚反った板があったことだ。ありったけの力で押さえて釘を打っていった。全部の釘を打ち終えると、さすがに板もおとなしくいうことを聞いた。設計図に載っている小屋は、これで出来上がりである。
はしご作り

次にしなければならないのは、ロフトに上がるためのはしごを作ることだった。これもあらかじめ面取りを済ませた部材が入っていた。手摺りの板に踏み板をはめ込むためのほぞ穴も切ってある。早速取りかかった。ところがである。何本もの踏み板を手摺りにはめ込む作業が思ったより難しいのだ。
将棋倒しではないが、何本かをはめたあと、少し入りにくい板をはめるために掛矢を使ったりすると、それまではまっていた板が、掛矢の反動で外れて抜けてしまうのである。またまた、もぐらたたきで、こちらをはめると、あちらが抜ける。いつまでやっていても埒があかない。最初は手伝っていた妻も最後には笑い出してしまう始末だ。
そこで、はまり方は、浅くても、とにかく二枚の手摺り板で全部の踏み板を挟み、身動きできなくしてから掛矢を使うことにした。これが大成功。二枚の板に挟まれて抜けられない板は少しずつほぞ穴の中に入っていったのだ。そうしておいて、外側から木ねじで固定した。はしごと、ロフトの手摺りには、DIY店で探してきた金具をつけ、取り外しができるようにした。
できた当時は深く考えもしなかったのだが、階段でなくはしごになっているのには意味があった。省スペースということもあるが、少しずつ沈むログに、階段を固定することはできない相談である。はしごなら、ログが沈んでくる度に少し後ろにひいてやればすむ。高さの変化に簡単に対応することができるわけだ。
金具で固定してあるので、はしごといっても倒れる心配はない。少し急な階段だと思えばいいのだ。二階と下との行き来ができるようになって、本格的に住まいという感じがしてきた。子どもたちは、ロフトが気に入ったようで、早速二階に上がって、寝ころんでみたり、手摺りから顔を出してみたりして遊んでいた。
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