うちが建てているのを見て、すぐ隣に小屋を建てた人がいるのだが、たまに電話がかかってくる。今回は、業者がボランティアで間伐をしてくれるのだが、あなたの小屋もどうですか?というものだった。たしかに、間伐の必要性は感じていたが、忙しさにとりまぎれずっと放置していたのだ。ちゃんとしたところがやってくれるのなら任そうかと思い、承知の旨伝えておいた。
その後、担当者から電話があり、一度現地で打ち合わせをしたいというので、山に出向き、敷地の範囲を確認してもらった。思っていたより多くの木を切るそうで、少し残念に思ったが、説明を聞くと、このままでは他の木にも良くないというので、やってもらうことにした。
半月ほど前に電話があった。伐採が終わったが、木はどうするか、という問い合わせだった。今のところ使うあてもないので、そちらに任すという返事をして、電話を切った。山に来るのはそれ以来である。
幹線道路からの取り付け道は、意外に整備されていて、これなら147でも通れそうだと思い、挑戦した。もちろん、少しでも車高を上げるため妻には下りてもらった。縦列駐車の軽トラが三台、狭い道をふせいでいた。それさえなければ十分通れるのだが、ここは慎重にやるしかあるまい。妻のガイドを頼りにそろそろ車を進めて、ようやく通り抜けた。
木は、まだカットもされず、上の方には枝も残っていた。最後には短く切って運んでもらう予定になっている。切り倒された木を見ていると、痛々しく感じられてならない。ただ、今まで鬱蒼としていた斜面の上の方に日が当たり、明るくなっているのが気分を明るくさせてくれる。これで雑木が育ってくれるといいのだけれど。
空き地に停めた147は、いかにも新緑によく映える。小屋がまだ新しいときだったら、何度でも足を運んだろうに。洪水で土砂崩れが起き、道路が何年も通れなかった間にすっかり荒れてしまった。どれだけ修理が可能かは分からないが、暇ができたら、また来ようと思った。
(2009年4月29日)
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