アイデア福祉用具

ここでは、私自身が発案・作成した福祉用具や、あまり知られていない福祉用具の紹介、使い方次第でこんな物がこんなふうに活用出来ます・・と言う物を紹介していきたいと思います。

私の作成・発案 福祉用具

私自身や家族の者が福祉用具を使っているわけではないので、どうしてもガイドヘルパーとしての視点の物が多いですが、ご参考に出来る方は作ってみてはいかがですか?

車椅子ステレオ

普通の車にカーステレオがあるように、車椅子にもステレオがあってもいいんじゃないか?・・と言う発想から作ったものです。
イヤホンで聞くステレオでも良いのでは?と言う意見もあるかと思いますが、障害をお持ちの方によっては安全性に問題があったり、介助用車椅子だと介助の方と一緒に楽しむということが出来ます。
それに、電動車椅子で口の利けない人は、人の後ろから近づいた時に気付いてもらえない事があり、とても不便です。その点音を発していれば気付いてもらいやすくなります。

片方しか写していませんが、当然左右両方にあります。
本体はウォークマンやMDなど、携帯ステレオを使っています。

パワーベルト

車椅子でお店などの低い階段を下りる時、介助の方は腕の力だけで支えようとするので、重くてなかなか階段を下りるところまでは難しい。でも、「あと、もう少し力があれば・・」と言う方なら、これを使えば楽に支える事が出来ます。

(矢印の)ベルトの中で、ベルトを腰に当てて使う。

車椅子バックミラー

私の周りでこの案を必要とする人はいないため、実際には使っていない物ですが電動車椅子の人で後ろが確認できない人は、これを付ける事で後方確認が出来ます。
使う人がいれば、もう少し見た目を改良する必要はありますが、100円ショップのステンレス製スプンで作れるので経済的です。

車椅子ブザー

友人が電動車椅子で真夏に田んぼに落ちた時、声を出せなかった為に見つけてもらえるまで助けを呼べずにいた経験から防犯ブザーを改良して作った物の、さらに改良型です。
声が出ないために、歩道などで前を歩いている人に気付いてもらえない時などは、ブザーとしても使えます。
ピンクの矢印を押せばブザー・緑のひもを引けば緊急ブザー

家庭用救命ブザー

これも、防犯ブザーを使った物ですが、高齢の方がトイレの中で気分が悪くなった時に人を呼ぶための物です。
市販されている物では、(私の知る限り)ボタンを押している間は音が鳴っているが手を離すと音が止まる物はありますが、音が鳴り続けるものは見つかりませんでした。
これでは、一人暮らしの方には問題点も残りますが、もしもの時の対策として取り付けたものです。
本体を下に引くだけで大きな音が出ます。

乗車マーク
障害者用駐車場がない時(空いていない時)普通のパーキングに止めなくてはいけなくなります。しかし、介助者が運転している時は何とかなりますが、ご自分で運転されている車椅子をご利用の障害の方はきっと横に車を止められないかという心配は絶えないことだと思います。
そこで、このようなものを考えてみました。
これは、駐車した際に、車の横に立てておくためのものです。
確かにこれがあっても平気で止める人もいるかもしれませんが、そういう人は大抵、目的物(お店など)の近くにしか止めないものです。少し離れた駐車場ならまず心配はないと思います。
これは、後ろに空き缶を使った単純なものですが、空き缶の中には底3分の1ほど重りを入れてあります。これで少しくらいの風では倒れる事はありません。(心配な時は、缶の底に板を付けて下さい。)
混み合う駐車場はともかくとして、これで障害者用駐車場がないところでも少しは安心していただけるのではないでしょうか?

視覚障害者用公衆トイレボタン

公衆トイレの水洗ボタンは、大抵が便器の近くにあります。
目の見えない方にとっては、とても抵抗を感じられる所だと思います。
そこで、イベント等を考えられている方に提案です。
写真のように上の方からひもを付けてボタンの所に鈴をつけておけば、ボタンの位置が音で確認できる仕組みです。
これは提案として仮に作ったものなので見た目が今ひとつですが、イベント等のバリアフリーを考えられる方、参考にしてみて下さい。
また、この方法を応用すれば大便器には、より有効だと思います。

意外な福祉用具・あまり使われていない福祉用具の活用法

(全身の力が入らない人用)車椅子乗車安定マット

廊下の絨毯の下に引く滑り止めを車椅子の座席に引いてみました。体の力が入らなく車椅子から滑り落ちてしまう人は、これで体が安定します。

体位移動にビニール

普通のスーパーのビニール袋を2枚重ねて寝たきりの人の下に当てると、体位変換など、ベットの上で体を滑らせる時に有効です。

ポケットラジオの活用法

ガイドヘルパーとして、視覚障害の人にトイレなどで便器の位置・方向・水洗ボタン・レバーを説明する時に便器の所に使うと便利 (ただし、当然ですが視覚障害の方の意見も聞いてからにしてくださいね)

代理ビデオ

車椅子で旅行に出かけた時、(階段などで)車椅子では行けない時があります。「ここまで来て・・・」と言うときにビデオカメラがあると介助の方が変わりにビデオに収めてくることが出来るのでで、残念なまでも雰囲気を知る事は出来ます。

パソコン(Windows)拡大鏡と画面の拡大

知っている方は「それが?」って感じなんですが、知らない方のために紹介しておきます。
視力の低い方のためにWindowsでは画面を拡大して表示する事が出来ます。
「スタート」ボタンから>「プログラム」>「アクセサリ」>「ユーザー補助」>「拡大鏡」をクリック・・・(オプション)の中を指定して、OKをクリックすると画面の一部が拡大表示されます。

拡大表示を終了するには、ステータスバー(画面下の「スタート」ボタンと同じ列)に表示されている「Microsoft」ボタンをクリックします。
拡大鏡のダイアログボックス(設定画面)が表示されるので「終了」ボタンをクリックすれば閉じる事が出来ます。

また、拡大画面はウインドウ(作業画面)になっています。拡大画面上でマウスポインタ(マウスの指示を伝える部分で一般的には矢印表示)をドラッグ&ドロップ(クリックしたまま動かす事)する事で、移動(大きさ変更)させることが出来ます。

画面すべてを拡大する場合は「スタート」ボタンから>「設定」>「コントロールパネル」>「画面」>「設定」>「画面領域」の中を「小」に設定すると画面すべてが拡大します。

これを使うと、インターネット上の辞書などを利用する事で、視力の良くない方は辞書などの、文字が小さくて読めなかった物が使いやすくなります。

DoCoMo位置情報確認「いまどこサービス」

NTTドコモのPHSで、行方がわからなくなった人の居場所を探す「いまどこサービス」
写真のような端末を携帯してもらうことで、FAX・パソコンなどで行方のわからなくなった人を探す事が出来ます。
(普通のPHSでも契約をすれば端末として使用可能)
ドコモショップによっては、使用エリア確認の為の、テスト端末の貸し出し機もあります。

問い合わせ先 ドコモショップ宇治山田店 0120‐331360 0596‐26‐1000

視覚障害の方のメール(これは、視覚障害の方にメールをご指導されている方対象のアドバイスです。)
視覚障害の方がパソコンをお使いになるとは思っていなかったのですが、視覚障害の方がメールを勉強されている事を聞き、ちょっと書き加えてさせていただきます。
音声変換ソフトで本文入力をご指導されているようですが、メールのアドレス入力さえ出来れば、本文は音声プレイヤーを使って添付された方が視覚の方には使い勝手が良いのではないでしょうか?
ご参考になさって下さい。

・・・他にも、「私はこんな事をしています」って、アイデアなどありましたら教えて下さい。
当サイトで紹介させていただきます。


介護用品のお手入れ方法

補足程度ではありますが、介護用品のお手入れ(メンテナンス)方法を少しだけ加えておきます。

車椅子のタイヤ

高齢の方などの使われている車椅子で、殆どタイヤの空気の抜けた車椅子を見かけることがあります。
空気の抜けた車椅子では乗り心地が悪いだけでなく、タイヤを早く痛める原因にもなりますので、介助の方は時々見てあげて下さい。

空気圧はタイヤの大きさ、メーカーにより異なります。タイヤの側面に書いてありますのでご確認下さい。
空気圧の見方は空気入れに空気圧計の付いた物もありますし、空気圧計は日用品雑貨店でも売っています。
また、古い車椅子で完全に空気の抜けている場合はムシ(ゴム)がダメになっている事もあります。
タイヤの空気注入口のネジを回すとムシ(ゴム)の付いた棒状の物がありますので、ゴムが古くなってちぎれやすくなっていないか見て下さい。
ムシ(ゴム)も日曜品雑貨店でも売っていますが、わからない時はお近くの自転車屋で見てもらえます。

ネジのゆるみ

車椅子などのネジのゆるみはとても危険です。
特にタイヤ周り、シートの下のあたりは注意が必要です。


傘保持ベルト「楽」raku

( 雨傘・日傘)傘をさしても両手が使えます。