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 2007/8/5 古里温泉

通り過ぎていった台風の余波か、すっきりしない日が何日か続いたあとに、ようやく夏らしい日が来た。しかも、日曜日。久しぶりに温泉にでも出かけようかと思いついた。日帰り温泉も、近くにあるものはほぼ行きつくした。あと、残っているのはこの前近くまで行きながら発見できなかった紀伊長島にある古里温泉くらいだ。

さっそくネットで検索すると電話番号が見つかった。アクセス用の地図も出ている。どうやら、この前は、一つ曲がる道をまちがえたようだ。用心のために電話番号をメモして、車に乗り込んだ。この前は147で行ったが、道はばの狭いのには閉口した。今回はコペンで行く。

ナビに電話番号を打ち込むと、さっそく見つけ出した。しかし、妻は別の道を行くらしい。
――絶対、こっちの方が速いと思うわ。
今日ははじめから免許を持つのを忘れて、取りに戻ったくらいで、運転する気がまるでない。おまかせである。少し疲れているのかもしれない。

日曜日だというのに260号線に車の数は少なく、快適に走って紀伊長島に着いた。いつもの道の駅で食事。昼時で駐車場がいっぱいではないかと思ったが、めずらしいことに観光バスの団体客がいない。らくらく駐車して中に入る。食堂はさすがに混んでいて、カウンターに陣取った。「あぶり真鯛丼」と決めてあるので迷わない。妻は「海鮮ちらし」。どちらも美味しかった。

「きいながしま古里温泉」は、国道42号線で松阪から来ると、江の浦トンネルを出て、左側を走るJR紀勢線の踏切を渡る。踏切を渡ってすぐ左折すると案内看板が見えてくる。この前は、すぐに曲がらず直進して海水浴場に出てしまったのだった。看板さえ見つかればそれに沿っていくと畑の真ん中にそれらしい建物が見えてくる。

料金は500円。65歳以上は400円。子どもは300円(小学生未満は無料)。海水浴客がよく来るのか、水着での入場はお断りと貼り紙が出ていた。料金所とロビーが新しく増築されたのか、渡り廊下で温泉のある棟に繋がれているようだ。下駄箱も脱衣所も鍵がない。盗難なんか知らないよというのんびりした雰囲気である。

浴槽は総タイル張りの内湯だけ。紹介記事には小さな露天もあるように書かれていたが、ロビー増築の際にこちらも改装されたようで、露天のあったところまで内湯と洗い場が延びている。浴槽の縁まであった硝子窓がふさがれ、高窓になったためにお湯の中から外の景色が見えないのが残念だ。外は山と畑があるばかりなのだから、何とかならなかったのだろうか。

泉質はナトリウム・炭酸水素塩温泉。33度の源泉を加熱循環させているようだ。少しぬるっとした感触がある。消毒臭はあまりしない。女湯から声がする。
――あなたあ。こちらは私ひとりよ。
――こちらもそうだよ。めずらしいねえ。
男湯も女湯もひとりで入ったのははじめてだ。独り占めはやはり気持ちいい。もっとも、この後すぐに海水浴帰りの客がどやどやと入ってきたが。

すぐ近くが海水浴場だから、この季節の休日はにぎわうだろうが、季節外れの平日なら昼間はそんなに混まないのではないか。近くに古くから知られている有久寺温泉もあるが、古里温泉の方は施設も新しくて気持ちがいい。こちら方面に来られることがあるなら一度立ち寄ってみるのもいいかもしれない。

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