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garage147
月ヶ瀬梅渓

 2007/3/3 蝙蝠峠

休日だったが、11時頃まで顔を出さなければならないところがあった。近くの大型スーパーで待ち合わせ、食事をすませた後、梅でも見に行こうと妻と約束していた。ネットで検索をかけると月ヶ瀬の梅はまだ五分咲きということだったが、見頃ともなれば道も混む。様子を見がてら、帰りはさるびの温泉によって花粉を洗い流すつもりだった。

いつもなら、高速で亀山まで走り名阪を五月橋まで走るのだが、R23号沿いで待ち合わせたから、伊賀街道を長野峠越えで名阪に出ることにした。4月上旬の温かさで、オートエアコンは冷房に入っていた。長野峠にも雪はなく、快適にさるびの温泉まで走った。週末はいつもいっぱいで道路脇に車の列が伸びていた。温泉は帰りの楽しみにとっておいて、そのまま進んだ。

県道668号を登っていくと峠道に出た。妻が、「ここが蝙蝠峠かなあ。」と呟く。名阪から大山田温泉に行くには、名にし負う蝙蝠峠を越えるコースがあるのだが、今まで、そのコースをとったことがない。逆コースなので自信はないが、ひょっとしたらそうかもしれない。そう思ってナビで探すのだが、ナビは有名な蝙蝠峠を知らないらしい。どうも役に立たないナビだ。G・Sやコンビニ程度なら探し出すことはできるが、そんなものわざわざ探さなくても看板が出ている。

二車線ある道は舗装程度もよく快適にとばせる。ステアリング脇にあるパドル・シフトのレバーを左右交互に使い分け、アップダウンを繰り返しながら、カーブを抜けていく。タコメーターの針がすぐに5000を越えるのがエンジンブレーキの効き目を表している。上りは難なく終わった。道なりに下っていくと少し急なカーブがところどころ出てきた。とはいっても、舗装状態もいいし、道幅もある。蝙蝠峠というには明るく視界良好で楽しいドライブコースだった。

名阪を白樫で降りて月ヶ瀬に向かう。梅まつりの幟がはためいているわりには車の数が少ないのに拍子抜けした。あっという間に駐車場に着いた。さすがに駐車場周辺には観光バスから降りた団体客がたむろしていた。道端には店も軒を並べ、名代の銘菓やお土産品を買う客で賑わいを見せている。人の波に乗りながら以前にも来たことがある梅園に足を踏み入れた。

急坂を登りきったあたりに古刹があり、枝垂れ梅が見事に咲いていた。山頂付近は五分咲きとのことだったが、陽気に誘われたか七分くらいは咲いているように見えた。用意してきたカメラを構えるのだが、その頃から少し曇ってきて、発色が今ひとつ物足りない。おまけに帰り際には雨まであたりだした。渓谷に張り出された露台に用意された膳やら座布団を店の人があわてて仕舞う様子が浮世絵の名所図絵を見るようでかえって風情があって面白かった。

帰り道も同じ道を通って大山田温泉に入った。交通量が少なくて走り屋にはたまらない道だろう。もう少しカーブが急なら文句のつけようがない。さるびのは前回と同じお湯。檜の樽風呂に屋根があるので、今回のように雨の日には有り難いが、ミストサウナで熱さが上がらないのと、露天の狭いのが、もみじの湯の欠点。雨もよいで、早い目に灯が入った。灯ともし頃の温泉は一段と味わい深いものだ。

帰ってきてから調べたのだが、峠を越えてすぐ左に分岐があり、同じ県道の667号線があったらしい。あっという間のことで見過ごしていたようだ。柘植に抜けるそちらの方が地図で見ても急カーブが連続した難コースになっていて、バイクが集結するのはそちららしい。ぜひ今度はコペンで走ってみたいと思った。

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