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DAYS OF COPEN
いすずベレット

 2006/10/15 MCC青山高原オフ会

朝、ニケに起こされて目を覚ますと、家の中には誰もいない。窓からのぞくと、早起きした妻は、駐車場で車を洗っている。そういうことなら今日は出かける気になったのだな、と合点した。毎月第三日曜はMCCの例会だが、今月は同じ日に榊原でオープン・カーの集まりがある。そちらに参加する人もいるだろうということで、青山高原が会場になっていた。疲れがたまっている妻は、参加するには洗車しなくちゃならないし、と昨夜まで迷っていたのだ。

朝食後、こちらもずいぶん汚れていた147を洗い終わると、いざ出発。昨日に続く晴天で、久しぶりのオープン走行と相成った。昨日、買ったばかりのマイルス・ディヴィスのCD二枚を手に持って乗り込んだのはいいが、図書館に返す本を持つのを忘れた。新しい本がとどいているが月曜からは休館という連絡が留守電に入っていた。妻には悪いが家まで戻ってもらった。

図書館に寄って本を受けとり、ついでに行きつけのスタンドでガソリンを入れた。スタンドの人が、「今日は絶好のドライブ日和ですねえ。」と、言いたくなるような秋晴れである。国道を高茶屋で左折し、165号に入るとお腹が空いてきた。青山高原に上ってしまうと店などない。早めに昼食にしようと、先日も行ったラーメン店に車を停めると、まだ開いていなかった。

仕方がなくコンビニで弁当を買った。食べようと決めたのに、食べられなかったので、お腹の虫がさわいでいた。肉まんを一つ追加しようとしたら、店員がすかさず、
「二個だと30円引きですが?」
さすがにコンビニは商売がうまい。
「二個にします。」と、あわてて妻が答えた。
車の中で熱々の肉まんを頬張った。

青山高原に向かう途中、上の方から次々とボンネットにゼッケンを貼った車が降りてきた。BMWのZ-4、MGなどの外車勢の後にはビートやコペンが二、三台ずつ固まって走ってくる。青山高原をデモ走行した後は近くの小学校で、ゲーム大会という予定だそうな。わがMCCの例会には何台くらい集まっているのだろうか、と心配しながら山頂小屋の駐車場まで上ってみると、いたいた。十数台のコペンがずらりと並んでいるではないか。

のたりさんが新しい顔ぶれを紹介してくれるが、一度には覚えきれない。一度こなかっただけなのに、また新しい仲間がふえている。夢さんが珈琲を淹れてくれた。八べえさんからもらったクッキーと一緒にいただく。見ると、コッヘルやらパーコレータ持参で折りたたみの椅子まで用意してある準備の良さだ。バイクのツーリング経験者が多いので、こういうことは慣れているらしい。爽やかな秋の高原で飲む珈琲というのもまたおつなものだ。

パールさんが話しかけてきた。夏のHCC主催のバーベキューパーティーでギターを弾いている後ろ姿がUPされていたが、あの時何を弾いていたのかと言うのだ。ニール・ヤングの「テルミー・ホワイ」他何曲か弾いたのだが、まともに覚えている曲がなくて、うろ覚えのフレーズを少しばかり弾いたまでのことで、何だとも言えず、カントリー・ブルースのようなものと答えた。誰がどこで見ているかわからない。冷や汗ものである。

誰がどこで見ているかわからない話をもう一つ。先日ブログに青山高原を走った話を書いたのだが、それを見た知人が、「そうか青山高原もいいなと思ってやって来た」と顔を出したのには、どちらも驚いた。「先週来たばかりじゃない?」と、言われ、今日は妻の会で、と言い訳をしたのだった。コペン仲間ではないので、しばらく歓談して分かれた。

この日は、たくさんの車やバイクが集結していた。フェアレディZの集団も同じ駐車場に車を止めたので妙な対抗意識を燃やしたのだが、すぐにまた走っていってしまった。こちらは、折りたたみ椅子に腰かけて昼食会。カップラーメンをすする者、おにぎりを食べる者といろいろだ。のたりさんの椅子とテーブルを使わせてもらった。コンビニで買ってきた茸弁当も、こういうところで食べると結構美味しい。食後は夢さんに再び淹れてもらった珈琲片手にまったりと歓談。ぽっぽっちさんちが注文したバイクは何かという話で盛り上がった。こういうオフ会もいいものだ。

めずらしいいすゞベレットがやってきたときなど、のたりさんはじめ古い車好きの多い仲間はカメラ片手に話しかけて、すぐに仲よくなってしまう。青いボディに黄色で大きくスバルのレーシングチーム名を入れたR-2に手を振ると、わざわざ車を止めて挨拶に来てくれた。フェアレディには、寄っていかないのだが、こういう車にはこちらから出向くのである。

4時を回るとさすがに寒くなってきた。曽爾の方に回る組と榊原温泉に降りる組と別れて高原を後にした。笠取山から榊原温泉方面に下りる山道は細く、かなり路面も悪い。そこを猛スピードで駈け抜けていく先頭集団について行けるわけもなく、マイペースで降りたのだったが、湯ノ瀬の駐車場で会うことができた。

温泉に浸かって話を聞いていると、トップを走ったゆうさんの車は、「後ろから追われた」と思ってスピードを上げたものらしい。後続車の方はよく道を知らないので、「離されたら大変」と思って必死で付いていったというのだから笑い話だ。途中で対向車線をオートバイが上がってきたときにはひやりとしたという。何もなくてすんだのが何よりだ。

温泉で話をした名古屋から来た二人組とは初対面だった。MCCのオフ会には初参加だったらしいが、来てよかったと話していた。同じ車に乗っているということだけで、見知らぬ他人が仲間になれるというのもなんだか不思議な気がする。車がコペンじゃなくても、こういう出会いがあるのだろうか。もしあったにせよ、コペン・オーナーのそれとはひと味も二味もちがうものになるのじゃないだろうか。そんな気がした宵であった。

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