平成30年度 特別企画展「大安旅館」展
伊勢市は、神宮のお膝元として江戸時代からお伊勢参りの人々が訪れ、外宮と古市周辺に
多くの旅館がありました。特に古市周辺は、参拝後の「精進落とし」の場として、江戸の吉原、
京の島原と並ぶ日本三大遊郭の一つに数えられる賑わいでした。
今でも名所・旧跡を多く見ることができます。
今回は、明治、大正、昭和初期に古市で活躍した大安旅館をテーマにした企画展です。
目的
伊勢市、特に山田は全国から集まる伊勢神宮への参拝者を対象として様々な産業や商業が生まれ
早くから都市的性格を持っていた。その産業には浅沓司など神宮に直接関係したものと提灯屋・玩具
・箸屋・桶屋など参拝者、及びそれをもてなす宿泊施設などが消費する品を扱う産業の二通りがあった。
いずれも「お伊勢さんの御膝元」という歴史と風土の中で独自の発展を遂げてきました。そうして生まれ
た伝統工芸品ですが、時代の変遷とともに既に消えてしまったもの、或は衰微(すいび)しているものなど、
その大半が危機に直面しています。
今回、時代を超えて受け継がれてきた匠の技、こだわりの品々を企画展示することで、伊勢の伝統工芸品
の良さを、職人の手仕事の素晴しさを実感していただくと共に、これらの伝統工芸品を身近で親しみのある
ものとして受け入れて戴ければ幸いです。
場所
伊勢古市参宮街道資料館 [MAP ]
期間及び開館時間
平成30年7月10日(火)~8月12日(日)9:00~16:30
月曜日休館日(祝日のときは、その翌日)
祝日の翌日(ただしその日が日曜日は除く)
主な展示物
看板・調度品・写真パネルなど
開催にあたって
はじめに、今回の企画展「大安旅館」によせて、伊勢市文化振興課及び修道まちづくり会の 方々をはじめ関係者の皆様方には、全面的にご支援、ご協賛を得ることが出来、第15回企画展 を開催することが出来ました。開催に当たり、ここに深く感謝しお礼申し上げます。
伊勢古市参宮街道資料館長 世古富保