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 2008/7/28 平瀬温泉郷 しらみずの湯

平瀬温泉郷は、合掌造りで知られる白川郷から車で15分ほど行ったところにある。温泉宿が全部あわせて十五、六軒という、ひっそりとした静かな温泉郷である。「しらみずの湯」という公営の日帰り入浴施設が古くからある温泉街の裏手にあって、そこを訪れた。日帰りを謳うには、少し苦しい距離(往復約700キロ)だが、行って帰ってきたのだから仕方がない。

源泉は霊峰白山の麓にあり、そこから管で引いてきているそうだ。湧出時の温度は90℃を超えており、加水等で温度の調節はしているものの、消毒その他は一切しないかけ流しである。無色無臭で、さらっとした手触りはあまり温泉くさくないが、温泉臭の強いのが苦手な人にはお薦めである。

近くの白川郷には、バスツアーの観光客が押し寄せてきていたが、ツアーのコースから外れた鄙びた温泉郷には、地元の人くらいしか来ないのだろう。湯殿は閑散としていた。露天風呂も内湯、檜風呂も貸し切り状態である。脱衣場も浴室もこぢんまりした造りで、たくさん来られたらそれはそれで大変だろう。

しかし、露天からの眺めは雄大である。赤い屋根を点在させた野菜畑の向こうには帰雲山がそそり立っている。露天風呂の周りには大きな木立があり、その下には火照りをさますためかベンチが設えられている。腰まで隠す垣根の前に立って、涼んでいてもめったに人は通らない村はずれ。リラックスできることは言うまでもない。

ゆっくりお湯に浸かってあがると、夕暮れ時の風が心地よい。温泉もいいが、夏は暑いからというのが嘘のような気持ちよさだ。家から持参したノンアルコールのビアテイスト炭酸飲料をぐいと飲み干すと、気分は極楽である。

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