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 2007/5/20 榊原温泉 湯ノ瀬

何かと忙しくて、ずいぶん疲れがたまってきていた。新しい職場に新しい通勤手段と、少々欲張りすぎたのかも知れない。ここらいらでゆっくり温泉にでも浸かって休みたいところだ。週末くらいは147にも乗ってやらないと機嫌を損ねるだろう。土曜日は妻が仕事で都合が悪い。日曜日は定例のMCCオフ会だが、お昼まで顔を出して、途中で抜けることにした。

榊原温泉にある湯ノ瀬には、しばらく行っていない。前回行ったところ改装中とかで休業中であった。どんなに変わったのか久しぶりに訪ねてみることにした。駐車場は車でいっぱいだった。もともと休日は混むのだが、ここまで詰まっているのを見るのは初めてだ。恐る恐る玄関に向かうと、案の定ロビーまで人が溢れかえっている。今さら引っ返すこともできず空いている下駄箱を探して中に入った。

浴室内は見たところ前と何も変わっていないようだった。改装というよりも改修だったらしい。予想どおりめずらしく男湯もいっぱいで、人の間を縫ってすすむ。いちばん大きい浴槽には床からバブルが噴き出す一角があり、そこが比較的空いていた。つるつるした触感の湯が床から噴き出す気泡となって、脹ら脛や腿、上腕部に当たる。自転車に乗るようになって、それまで張りやら凝りやらという感覚には無縁だった筋肉が、すこし自己主張をはじめている。揉むというほどではない感触だが、じっくり座っているとゆらゆらとほぐされているようで眠くなってくる。

いつもより時間が早いせいか、屋根のある露天風呂の中にも日が差している。湯ノ花か温泉成分が溶け出したような白いもやもやしたものが表面に浮いている。檜の丸い湯桶は数人も入ればいっぱいだ。ちょうどひとり出たので、そこに入る。昨日の雨で黄砂をすっかり洗い落としたのか、新緑が色鮮やかだ。刷毛ではいたような雲が少し見えるだけで、快晴の空だ。火照った体をベンチで冷やしていると、心身ともにリラックスしているのが実感できる。さして広くない施設だが、サウナも独り用のスチームバスもあり、うたせ湯に寝湯、リハビリ用に湯の中を歩行できるスペースも用意されている。これで550円は安い。

洗い場を多目にとってあるので、男湯なら待たずに洗うことができる。石鹸があるのもうれしい。液状のボディソープを置いているところが多いが、どうもあれで顔や体を洗うのは好きではない。風呂に入った気がしないのだ。きつく絞ったタオルに石鹸を擦りつけて、ごしごし洗うのが気持ちいい。小さい頃から銭湯に通っていたので、近所の爺さんたちがやっていた洗い方が身についているらしい。

ゆっくり浸かって出るとめずらしく妻の方が先に出て待っていた。女湯は混んでいて髪を洗えなかったらしい。もし、髪を洗っていたら、更衣室にたった二つしかないドライヤーでは髪を乾かすのも順番待ちで、たいへんだったろう。すべてにおいて狭いところがここの弱点である。しかし、お湯はいい。土日以外に来ることができる人にとってはお薦めの日帰り温泉である。

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