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 2008/3/30 二時間耐久レース前編

前回のアルファロメオ・チャレンジ・パレード・ランで味を占め、ついにドライビング・レッスンまで受講してしまった。そうなると、次はいよいよサーキット走行だ。レッスン結果が今イチだったので多少の不安はあるが、次のレッスンは秋にならないと行われない。この前、ブレーキの鳴りをみてもらったとき今年も3月末に行われるアルファロメオ・チャレンジへのお誘いがあった。その時はお茶を濁しておいたのだが、やはり気になる。ディーラーに電話すると、K氏が出た。
「おや、出られるんですか。この前は迷ってたのに。うずうずしてきましたか?」
例によって皮肉な応対だ。とにかく四日市からエントリーするメンバーの中に入れてもらうことにした。

先導車を追い越せないパレード・ランでは、走った気がしない。フリー走行がしたいのだが、アルファロメオ・チャレンジにはその枠がない。自由に走ろうと思うと、二時間耐久レースに出場するより方法がないわけだ。いきなりレースというのはいかにも無謀だが、一度思い立つと、頭の中はそのことでいっぱいになる。そういうときは、思い切ってやる方がすっきりする。後悔は後ですればいい。

しばらくしてから、K氏から電話があった。タイムを重視せず気楽に走れる4人構成のチームを希望したのだったが、どうやら、よりレース性の強い3人のチームらしい。ちなみに、他のメンバーの車はアルファGTと147GTA。もう一つのチームはフィアット車だというから、アルファのチームに入れるのは分かるが、TIは普通の147よりはサスが硬めで、タイヤ口径が大きいものの、エンジンは2000CCだ。GTAは3200CC。これだけ排気量のちがう車が一緒にチームを組んでもいいのだろうか。ちらと、不安が頭をかすめたが、今さら後に引けない。よろしくお願いしますとだけ言って電話を切った。

数日後の夜、エントリー料金33000円を集金にやってきたK氏。
「赤旗だけは出さないでくださいよ。レースを中止させるとピットに帰ってきたとき、あそこかという冷たい目で見られますから。」
と、またプレッシャーをかけては、ひとり悦に入っている。
「鈴鹿のコースはもう覚えましたか?グラン・ツーリスモというゲームだと鈴鹿を走れるようですよ。2分40秒と言いたいところですけど、まあ、3分30秒を狙ってください。GTAの人はゲーセンで一万円使って2分台で走れるようになったとか言ってました。まあ、フェラーリですからね。」

そうか、ゲームという手があったか。ゲームセンター通いは願い下げだが、PS2なら子どもが持ってるはず。早速話すと、ステアリングとアクセル・ブレーキペダルのセット一揃え買ってきた。こういうことには行動力がある。ただ、GT4はどこにも売ってなくて3を買ってきたという。3には鈴鹿はなく、結局4はネットで購入することにした。

二日後届いたGT4は、3と比べると格段にレヴェルアップしていた。この間パレード・ランで走ったので分かるのだが、鈴鹿サーキットもほとんどそのままに再現されている。ただ、不思議なことにどこを探しても東コースしか見つからないのだ。ネットの上には全コースが紹介されているので、ゲームが進むに連れてこちらの獲得したポイントが上がれば現れる仕組みなのかもしれない。攻略本とかは、そういうことを教えてくれるものなのだろうか。ゲームは全くの素人なので、コースアウトを繰り返しながら東サーキットだけを何回も走ったところで時間切れになった。

レース前日の土曜日。ブレーキオイルを交換するためにディーラーを訪ねた。サーキットでは通常に比べると、ブレーキの温度がかなり高くなるので、オイルを通常よりも沸点の高いものに変える必要がある。そうしないとフェードが起き、ブレーキの利きが悪くなることがあるらしい。このことはレッスン終了時に知った。この前は、終わってから通常のドット3と呼ばれるものに交換したのだが、今回は先にドット4に交換するのだ。

もしかしたら、お仲間がいるかと思ったのだが、時間が違うのか会えなかった。K氏も来客中で、もう一人の営業担当者が当日の要項を渡しながら、初めて走ったときの様子を話してくれた。
「コースを覚えてなかったので、前の車についていけばいいやと思ってたんですよ。ところが、すぐに離されて、後は一人で走るだけ。しばらくするとまた集団がダーッと走ってきて抜いていく。その繰り返しでした。二回目からはゲームでコースを覚えました。あれはよくできてますよ。」

自分の失敗談を話すことで、リラックスさせようと考えてくれているのがよく分かってうれしかった。K氏とちがってやさしい人だ。営業担当を替えてもらいたいくらいのものだ。ゲームの方は、まだ東コースしか走ってないので内心焦ったけれど、勝手に走らせてコースを見ているだけのモードがあるという。家に帰ったら早速試してみよう、と思った。

昼食はいつものアウトレット・モールへ。ここのイタリアンのランチはなかなか旨い。食後、なじみの店を冷やかしていると、プーマのショップでちょっと気になるドライビングシューズを見つけた。スピードキャットというタイプでプーマのロゴマークが特徴的な一足だ。古びた黒革の感じが大人のテイストである。アディダス・カントリーもいいのだが、まだ真っ白で、それが少し気恥ずかしい。運動会に行く子どもみたいなのだ。結局また買ってしまった。そのほかにニューヨーカーのジャケットも。ここに来るとつい買い物をしてしまう癖がついてしまっているようだ。ショップで鋏を借りてタグをはずし、履いて帰ることにした。細身のため1サイズ大きいものにしたので、足にはよくなじむ。調子がよければ明日はこれを履いていくつもりだ。

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