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 2006/4/17 アルファロメオ・ミーティング

16日はアルファロメオ・ミーティングの日。滋賀県にある「グリム冒険の森」というキャンプサイトに近県からアルファ乗りが自慢の愛車で駆けつけてくる。四日市勢は9時に関のドライブイン集合ということだったので、いつもより早い目に起きて支度した。予報通りの雨。花粉で斑入りになったままお披露目したのでは147がかわいそうなので、昨日洗車したばかり。分かってはいたが、ちょっとがっかりである。

雨対策には、カーキのスイングトップ。それにチノはいつものスタイルだが、シャツはおろし立てのラルフ・ローレンにした。ダークグリーンに赤のチェックが入ったクラン・タータン柄だ。英国車ならぴったりの格好だが、イタリア車にはどうだろうか。映画「卒業」で、ダスティン・ホフマンが乗っていたのがアルファ・スパイダーだったが、服装はポロシャツにチノ、その上にパーカだったから、似たようなものだろう。

高速に乗ったあたりから、雨は上がりだした。あまり早く着いてもというのでゆっくり走っていたが、高速の出口付近で数台のアルファと遭遇した。お仲間である。並んで走り、挨拶をした。だんだん気持ちが高まってくる。ドライブインには次々とアルファが集まってくるのだが、どうやら、三雲の販売店のグループらしい。寒いので車の中で待っていると、いつものスーツ姿とはがらっと変え、ラフな格好のK氏が現れた。一人遅れているようなので、それを待って出発するとのこと。

国道1号線を通っていくのは滋賀に行くとき通るいつものコースだった。ちがうのは、前にも後ろにもアルファロメオが並んでいること。道端で見ていたら壮観だったろう。鈴鹿峠を越えてから山道に入った。このあたりは今が桜の見頃。地域総出で花見をしている集落があった。川に沿って続く桜並木の下に村中の人が集まってきていた。

「グリム冒険の森」までは、家からちょうど100キロ。あっという間に着いてしまった。管理棟は洒落た山荘風の建物で、ちょっとした別荘地の趣である。ところが、駐車場に入る道まで来て息を呑んだ。未舗装の道が、昨夜来の雨でぬかるんで、泥状になっている。いくらそっと走っても泥が跳ね上がる。広い駐車場は、タイヤが通ると水が押し出されてくる湿地帯。どうにか停めて車から降りたら、足の周りから水が湧き出てくる始末。それによく見れば、足下には鹿の糞らしいものがそこら中に落ちている。とんだところに来てしまったものだ。

駐車料金1500円が会費代わり。開会式が終わったら後はひたすらまったりするだけというのはコペンの時とまったく同じ。店を出していたショップで楯型グリルのついたキーホルダーを買った後は、百台集まった同好の士の愛車を見るだけである。ナンバーを見たら遠く千葉、横浜あたりから来ている猛者もいる。思ったよりクラシックな車は少ない。古くて155くらいか。一台だけ115系統のスパイダーがあった。後は159、156、アルファGTと、ほとんど新しい車ばかりである。147も多い。さすがに赤い車が多いが、新しい車ほど赤以外の色が目立つ。

12時になったら、コテージで食事と聞かされていたので、管理棟の上にある貸別荘地帯まで歩く。ログハウス風のコテージが並ぶあたりに、見知った顔があった。食事はディーラーのスタッフが用意してくれたカレーと焼きそば。それにワインにビールまで出てきたのには驚いた。すっかりできあがって赤い顔をしている人もいた。早く飲んで冷ますつもりのようだが、これだけ赤い顔をしていたら、吐く息にもアルコール臭が残るだろう。大丈夫なんだろうか。

鉄板の上で焼きそばを焼いて周りでビールを飲んでいるところはすっかりバーベキューパーティー気分である。小さい子を連れたご夫婦もいるあたりが、コペンとちがうところ。コペンは二人乗りなのであまり小さい子ども連れはいないのだ。フレンチ・ブルドッグの豆蔵くんも仲間入りして、肉をもらってご機嫌である。妻は、座り込んで豆蔵くんを撫でている。お世事にも可愛いとは言えない顔なのだが、つぶれた鼻を鳴らす唸り声やら、やぶにらみ風の目やら愛嬌たっぷりで、人なつっこい。犬は車に乗ってくれるのでうらやましい。家に置いてきたニケを思い出して早く帰りたくなった。

2時からはこれがたった一つの催し物という大抽選会。券を買ってなかったので、食事の席で隣に座った人から一枚分けてもらった。番号は155となんだかあたりそうな予感。ところが、ディーラーが協力出品したキャンペーングッズやアクセサリーなど、盛りだくさんの景品が一個も当たらない。中にはタワーバーなどの超豪華商品も入っていて、じゃんけんで勝った人は両手を上げて絶叫。主催者が「そんなによろこんでくれるとは」と、感激していた。

なんと言っても凄いのは、実車。中古ながらアルフェッタである。箕面まで引き取りに行かなければならないというが、ほしい人なら滋賀から大阪などひとっ飛びだろう。大勢の参加者の中から最後に一人の人があてたが、「あたってしまった!」と、つぶやいたのが印象的だった。それはそうだろう。いくらほしくても実車である。置いておくところとか、維持費とかがかかる。周りで浮かれる友だちの中でひとり困惑気味だったのがおかしい。

残念賞のポストカードとCDをもらって、会場を後にした。一日中、外に出ていたせいか、鼻水が出てとまらなくなっていた。何度か車を止めて洟をかみながら家までたどりついた。まだ明るかったので、急いで車を洗った。タイヤ周りに泥がこびりついてひどいことになっていた。一応きれいにして駐車場に車を置いて家に入った。雨上がりの強い風で花粉が大量に飛んだのだろう。その晩から水っ洟がとまらない。市販の薬を飲んで寝た。

今回のミーティングはBAROC(琵琶湖アルファロメオ・オーナーズクラブ)主催だった。アルファロメオ四日市がその企画に乗ったわけだが、スタッフの方がすっかりその気になってしまい、今度は自前で企画しようという話が進んでいる。少し心配していたが、アルファ乗りも案外普通の人が多く、また集まっても楽しいかもしれない。できたら今度は、舗装してあるところでやりたいものだ。それと花粉の季節は外して……。

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