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garage147

 2006/2/5 携帯電話

スーパーの駐車場に車を止め、妻が買い物をすませて出てくるのを待っていた。出口に顔が見えたので、イグニッション・キーを回そうとするのだが、どうしたことか、キーがスタート位置まで回らない。いつもならメーターの真ん中にデジタル表示でOKのサインが出るのだが、それも出ない。あせった。

「どうしたの?」と、助手席の妻はけげんな顔をする。「エンジンがかからない。」と、言いながらも、キーを抜いて入れ直したり、いろいろ試してみるのだが、いっこうに反応がない。「取説」を開いてみてもそれらしいヒントはない。妻は携帯電話を取り出し、アルファのアドレスを調べている。つながったらしくこちらによこす。

あいにくK氏は商談中だったが、電話に出た相手にキーが回らないことを言うと、
「ハンドルがロックされてませんか?ハンドルを強く左右に回しながらキーを回してみてください。」
と、すぐに返ってきた。試してみるとすぐに「OK」のサインが出て、エンジンはかかった。礼を言うと、
「アルファはハンドルロックがかかりやすいんです。」と、教えてくれた。

家への道を走りながら、思い出していた。この前エンジンがかからないと大騒ぎしたときのことだ。あの時も、もしかしたら、エンジンがかからないのではなくて、キーが回らなかったのではなかったか。早朝のことで、会社はまだ閉まっていると思って電話しなかったが、車からK氏の携帯に電話して聞いてみたら、いろいろ試すことができたはずだ。

契約の際、K氏はブースター・ケーブルと水を常備することは教えてくれたが、電話を常時携帯することは確認しなかった。現代人にとっては当然のことで、あえてしなかったのだろうが、こと私に関してはしておくべきであった。今回も妻が持っていたから電話ができた。自分の携帯は書斎の鞄の中である。アルファに乗るときは携帯を忘れない。これが何より大事。


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