新さんの進化論


ニワトリが先でも
卵が先でもない

二つのことが
地球のあちこちで
長い時間をかけて
ああでもない気候とこうでもない条件の中
やっと今のニワトリと卵の関係になった

腹だけ空かしている
新さんがここにいる

何十万年を
たった十月十日でやってのけたので
何がなんだかわからない

マンマもチョンチョンも
知らんぷりでいる

覚えるということより
忘れるということの方が難しいと
教えるつもりの僕が
七ヶ月たっても
何の芸もない新さんに
はしゃぎきれないでいる

            (新さん=新太郎)


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作品の裏側( 新さんの進化論 )


 新さんが、これからどのように進化していくか?
父親として期待も込めて、ひとこと書いた詩です。

 <何十万年を>
 <たった十月十日でやってのけたので>

 どれだけの進化があって、今の人間が出来上がったか想像もつかない。母親は、一年足らずの間にお腹の中で、その進化の過程をやってしまう。
     だから「母は強し」なのだ。

 私は、子供達に
 <覚えるということより>
 <忘れるということの方が難しいと>
          教えたいと思っている。
 勉強は、親がどうこう言って、できたり・できなかったりするものではない。(つい、言ってしまいますが)子供本人が感じ取れば、できる子になるし、そうでなかったら、できない子になるだけです。
 私は、人生の中では忘れることの上手な方が、大事だと思っている。何度か失恋をし、顔の赤くなる失敗し、毛むくじゃらの強い心で生きていってほしいと、願う次第です。

  失恋は、高校時代
  失敗は、二十代が良いと思います。
  おじさんの恋は、要注意。 気を付けましょう!

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