お道化た歌


酒も煙草も
もう止めた
今日の医学が
ガンから死に続いていくからだ

交差点の可能性は
赤青黄のそれだけではないか
気まぐれと偶然
あした誰彼ではなく
ぼくは一巻の終わりかも知れぬ

ちょっとした勇気が
男らしくしようなんて
とんでもない

ぼくはこれ以上
何の刺激も与えず
ぼくの心臓を
生かし続けることを望んでいる

公務員は
細く長くが
ぼくの口から出る
最もぼくらしい言葉と言う世間よ
しかし
そうではないんだよ

びっくりするほど輝く自然に会うためや
奇抜な頭脳に巡り会う日々があるためも
そうではないんだよ

季節が季節らしく
大事な女が大事な女らしく
大事な男と
言い出しそうなんだよ

            (女・男=ひと)


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