バターゲーム


風が僕の洗濯物を乾かす
君は今日も
天気の様子をうかがい暮している

まだ損なわれていない
新鮮な一日の始まり

その朝の君

ねえ君
バターゲームをしよう

僕に出会う前の自信のある君を
ゲームの中に投入れる

パンの上で
熱い想いがトロリと融けて
君は思案顔になる

肌の綺麗なままの一日を
僕は黙って見ている

いつも同じように時間が切れて
何かが無くなってしまうのも正しいけど
どこかで時間がつながっているのも正しい

だから君
天気の良かった昼下がりの若さの方向へ
たまには
戻って見てはどうだろう


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作品の裏側( バターゲーム )


 傍にいる人には、いつも元気にしていてほしい。特に奥さんには元気で夢(贅沢な夢は困るけど)も持っていてほしい。と思っている詩を書きました。
 バターゲームとは!
 結婚する前の、夢を持っていて、自信があり、肌もピチピチで好きな人もいたであろう君を、バターがゆっくり融けるような感じで想い出してほしい。元気になっていくその様子を僕が見ているというゲームです。
 このゲームは、あくまでもゲームであって、そのまま結婚前に行ってしまって帰って来ないなんってぇのは、困ります。釣った魚ではなく、いっしょに泳ぐ魚じゃないといけないという事ですかねぇ。

 この頃は、釣られた魚が僕で、という時の方が多いですし、おばさんしてますし、子どもに受けが悪いので僕はトバッチリを受けています。
    どんな夢みているのやら?

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