あこがれ秋ごろ青空の下 |
天気予報された 身なりのきちんとした空は 中古品の空だ 予定していたことが無くなり 子供は子供の約束があり 隣の奥さんと買い物に出かけた難題もいない ポカッとあいた時間に 日曜百姓の仕事も無くて 見上げた空が青空で秋なのがいい 僕はまず 波打ちぎわの貝を拾いに行く 一組の完全な形の耳を持っていた貝は 記憶力がいい むかし何をしようとしていたか ちゃんと教えてくれる それから 平たい水面のある池に行って 青空の珍客になる 損をしたい気持ちになったことや してやったりの気持ちを手土産に 青空をつついてみる つついた足の 冷たい感覚で 寝てしまっていた僕は 目を覚ます |
作品の裏側( あこがれ秋ごろ… )
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