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 2012/11/29 芭蕉の湯

寒い日だった。布団の中でシャッターが風にあおられて立てる音に耳を澄ましていた。こんな日には温かい温泉に首まで浸かっていたい。これだけ寒くなると、紅葉もきっと見頃だろうと思い、伊賀への道を走ることにした。行き先は芭蕉の湯。ホテルに隣接して建てられた日帰り温泉施設である。なぜそこかと言えば、例の雑誌11月号に入浴手形がついていたからだ。

昼前に家を出て、途中「どんたく」で昼食をとり、小津から中勢バイパスで久居に出た。いつものように榊原温泉に通じる道を走り、163号線に乗る。長野峠を越え、さるびの温泉の看板のところで右折せず、まっすぐ走ると伊賀に入った。荒木又右衛門生誕の地と書かれた大きな石碑が立つ荒木のY字路を左折。道なりに走っていくと目的地だ。

芭蕉の湯は、洋風と和風の温泉が男女日替わりになっているが、どちらもそうたいして趣きに変わりはない。しいて言えば露天が片方は岩風呂で、もう一方はローマ風になっているくらいだ。洋風がミスト・サウナ、和風がドライ・サウナになっている。お湯は単純アルカリ泉であまり熱くなく、長く入っていられる。利用客は近在の人が多いようであまり混んでいなかった。

沿線の紅葉は楓特有のあの紅葉ではなく黄橙に染まった楓が多いのがめずらしかった。雪雲のような厚い雲の割れ目から指す西日が遠くの山肌をそこだけ明るく照らし、周りの藍色の山並みと見事なコントラストを見せていた。一時間半ほどで家に帰り着いたとき、ようやく日が完全に山の向こうに沈んでいた。

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