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DAY TRIPPER

 2007/5/13 クロスバイク

仕事場が近くなり、片道4キロたらずの市街地を2速3速で走らせていると、車の悲鳴が聞こえるようで、毎日の通勤が楽しくなくなった。時は五月。吹く風に誘われるように自転車がほしくなった。折からのガソリン代の値上がりで、半年車に乗らなければ自転車が買える計算である。こちらの気持ちを見透かしたかのように、ウェブサイトでも自転車を特集している。

実は根っからの自転車乗りだった。小学生の頃は親戚が名古屋で自転車店を営んでいたこともあって中古の子ども用自転車に乗っていた。中古ばかりを乗り継いで、中学3年の時にやっと買ってもらったのが当時としては最先端を行く人間工学に基づいたブリヂストンのドロップハンドル10段ギアの青い自転車だった。

子どもが生まれ、車が必要になるまでは、就職してからもその青い自転車で、10キロ先の職場まで通っていたのだ。しかし、あれから○十年。さすがに体力にも衰えを感じる今日この頃だ。以前のようにドロップハンドルの下を握って颯爽と風を切るというわけにもいかないだろう。まずは、通勤用と考え、選択肢はロードバイクでもマウンテンバイクでもないシクロクロスバイクかクロスバイクということになった。

学生時代に世話になったサイクルショップに相談することにして、連休中に店を訪ねた。
「あの頃とちっとも変わりませんねえ。で、今日は何を?」と、親爺さんは言った。通勤用に一台ほしいと告げると、「近頃では息子にすっかり水をあけられてしまいましたよ。」と言いながら、二階にいる二代目を呼び、話を聞くように指示をして、自分は自転車の前にかがみ込んだ。

通勤用であること、できる限りシンプルなものがいいことなどを話しながら、少しずつ選択肢を狭めていった。結論から言えば、待たずにすぐ乗れるものをということで、予算とも相談の上カタログの中からアメリカのスペシャライズドというメーカーのクロスバイクを選んだ。色は白と青があったが、昔と同じ青にした。ライトとスタンドだけ別につけてもらうことにした。

連休明けの月曜日に発注して木曜には店に届いた。防犯登録等をすませて、家に来たのが金曜の夜。その日は我慢して翌日の土曜早朝に初乗りに出かけた。さいわい、朝から快晴で気分は上々。シマノのギアはフロントが3段、リアが8段。グリップの近くで操作できる。タイヤはロードバイクよりは太いが、かなり細め。アルミフレームとカーボンバックのフォークの組み合わせで非常に軽い。

我が家は高台にあるので、どこに行くとしても往きはかなりの下り坂。ブレーキを効かせないと久しぶりの自転車は恐怖感がつのる。平地に降りると、さっそくギアチェンジの練習。早め早めと変えていくのだが、まだ慣れない。それに、ペダルに裏表があって、地面に足をつけた後の左のペダルがよく裏返ってしまう。

軽く一回りして帰ってきたが、最後の上りで息が切れた。24段ギアのおかげで、降りて引くということはなかったが、足の筋肉はかなり落ちていた。無理はしないと言うものの、一日の仕事を終えた後で、長い上りの坂道を漕いで帰ってくるのは、結構きついかも知れない。下半身が強化されてスリムになるか、それともへこたれてしまうか。前途多難のようである。

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