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Home > Library > Column > 0502

 咳

咳が出てとまらない。一昨日の夜は、はげしく咳き込むので、眠ることもならず、いまレントゲンを撮ったら肺が真っ白に映るだろうな、と思ったほどの炎症だった。頸部のリンパ腺のあたりも痛み、仕事を休もうかと思ったぐらいだ。市販の風邪薬で一度はおさまったように思ったのだが、寒さがゆるみはじめたのと同時に喉のいたみや咳がぶり返してきた。

一度目はよく効いた薬だったが、今回はねっから効き目が現れてこない。しだいに症状が進んでいくのが自分でも不思議だった。もともと、喉は弱くて、以前にも水が飲めないほど腫れて腎炎を併発し、緊急入院したことがあった。それだけに喉の痛みにだけは敏感で薬も飲み、夜更かしもせずに睡眠をとるようにつとめてきたのだったが。

おかしいのは、風邪の諸症状のうち、咳や鼻水がこれだけ続いているのに熱が出てこないことだ。花粉症ではないかと疑いはじめたのは、それが理由だった。それまで飲んでいた風邪薬をやめ、鼻炎用カプセルと咳止めパッチを試してみた。これがよく聞いた。鼻炎用カプセルは、1カプセルで12時間効果が持続するということだが、カプセルだけに半分にすることもできず、一日1カプセル飲むようにしているが、思考力が大幅に減衰するようで、コピー機の拡大の手順を思い出すのに時間がいった。

薬に弱い体質で、市販の薬なら子ども用の分量にしないと、頭がぼんやりして眠くなってくる。車を運転していても、交差点で信号待ちしているときに眠ってしまいそうになる。昨日は、右行き信号が出ているのに気づいていながら発進が遅れ後続車に警笛を鳴らされる始末。

しかし、おかげでずいぶん楽になった。自分のコラムで調べてみると、以前にも2月の半ばから花粉症の症状が出ていることが分かった。今年は花粉の飛散量が去年の数十倍といわれている。思いがけない寒波の後、急に暖かくなったのが花粉の大量発生を生んだのかもしれない。かかりつけの医者は木曜休診。それに祝日が続いていまだに診てもらえないでいるが、どうやらまちがいなさそうだ。

しばらくはオープン・カーによるドライブは無理ということか。せっかくのベスト・シーズンだというのに厄介な病気である。例年にない花粉量の予想に政府が対策を立てているというから、どんなことかと思ったら、マニュアルの策定程度でお茶をにごしている。抜本的な対策が立てられないのは、どの方面においても同じということか。憂鬱な春が来ようとしている。

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