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10月10日(火)
『窯場だより』をヤフーブログに移転しました。まだ使い方がよくわからないので、ぎこちない
ですが徐々に充実させたいと思います。 ![]()
10月6日(金)
今日はなんとイセエビをいただいてしまいました。しかも3匹も。鳥羽は10月1日からイセエ
ビ漁が解禁になったので、これからの季節は本当の伊勢志摩産のイセエビが出回ります(我 が家に出回るのはこれが最初で最後だと思いますが・・)。今年の漁獲量は例年並みだそうで すが、浜値は一昔前ほど高くないようです。バブルの頃のように、接待や贈り物などで需要が 多かった頃は、とんでもない高値だったようです。
今でも家のおかずにイセエビを買う人はまずいないでしょうから、多くは料理屋さん用なので
しょうが、うまい物はどこで食べてもやはりうまいです。
今日は刺身で、頭と殻は明日の味噌汁にします。贅沢をしてなんだか申し訳ない気分です。
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10月5日(木)
気がつけばもう10月になっていたんですねえ。昨日ようやく教室にかけてあるカレンダーの9
月分を外しました。今年も残り3枚です。早いものです。
10月13日から、札幌のギャラリー「ナカタ」で開催の、『四季を彩る器展』に出品します。写
真はそのための器です。窯から出したばかりの青磁の器は、表面にある細かいヒビ(貫入: か んにゅうといいます)が入る時のチンチンという音がしばらく鳴り続きます。聞いた話ですが、真 夜中のシンとした博物館で見回りをしていると、数百年前の古い青磁が展示してある部屋で、 時折この貫入の音が聞こえるそうです。
今日の午後からは、梱包作業です。
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9月29日(金)
大粒の栗が売っていたので、買ってきて栗ご飯を炊きました。新米にもち米を入れたので、
適度に粘りがありとてもおいしく出来ました。
先日のアジのお寿司といい、お米がおいしいとおかずが要らないくらい食が進むものです
ね。
食べ過ぎに注意。
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9月25日(月)
久しぶりにアジ釣りに行ってきました。鳥羽の海は今年はいつもと違うようで、夏前くらいから
水温の上昇が1ヶ月程ずれています。例年なら今の時期は食べごろサイズのアジがたくさん釣 れている頃です。しかし今年はアジ以外のほかの魚も不漁のようで、漁師さんや遊漁船も商売 上がったりのようです。
さて、そんな中での釣りは、予想どおり散々の結果でした。約3時間の間にヨメとEさん(船の
持ち主)と私の3人で極小のアジが30匹ほどでした。それでも今日はそのアジで手こね寿司を 作って、お昼と夜に堪能しました。やはり新鮮なアジはおいしいです。中骨でとっただしも、とっ てもおいしい吸い物になり、お昼はヨメの友達3人と、夜は家族4人でたらふく食べました。めで たしめでたし。 ![]()
9月23日(土)秋分の日
昨日と今日は一日中、仕事場の入り口でカラカラと釉薬を混ぜるミルの音が鳴っています。
釉薬は長石や硅石、石灰などの鉱物の粉末を混ぜて、1250度前後で溶けてガラス状になる よう調合したものです。何度で溶けて、どんな色になるかは、ちょっとばかり化学の知識が必要 になってくるので、アマチュア陶芸家には手の出しにくい分野でもあります。
この釉薬を作る時に必要なのが、写真のポットミルです。左の入れ物(ポット)に釉薬の原料
と水、そして右の丸い玉を入れてふたをし、専用の回転台に載せ数時間ぐるぐると回転させる のです。ポットの中で原料と玉がぶつかる事で原料を均一に攪拌し、粒子を細かくすりつぶす 役目をします。
最近、このミルを乗せる回転台のゴムが劣化してきたのか、カラカラがガラガラという大きな
音に変わってきました。一日中鳴っていると頭が痛くなってくるので、ゴムの部分をダンボール とビニールテープで補修して、何とか収まりました。めでたしめでたし。 ![]()
9月19日(火)
台風13号は沖縄県や九州地方に甚大な被害をもたらしました。先月行った石垣島も大変な
被害だそうで、陸上のみならずサンゴの海にも大きな傷跡を残したようです。でも私の友人の 富樫君のところは船も店も無事だったそうで、少しほっとしています。
幸いな事に私の住む伊勢志摩地方は、少なくともここ十数年は大きな災害がなく、このボロ
家も壊れずに住み続けていますが、そのうちまとめてデカイのが来るんじゃないかと思うと、気 が気ではありません。教室生徒のIさん曰く、「このあたりが無事なのは神様(伊勢神宮)のおか げさんやろなあ」とのことですが、本当にそうかも知れません。
さて、写真は初めて作った栗蒸しようかん。昨日いただいた新栗で作ってみました。少しやわ
らかめですが、わりと上手くできました。実は先日、某おとり寄せカタログで、有名和菓子屋さ んの栗蒸しようかんが4200円だったのを見て、ぜひ自分で作りたかったのです。普段甘いも のを食べないヨメも「これはおいしい」と言っていました。めでたしめでたし。 ![]()
9月15日(金)
砂茶碗なるものをご存知の方はかなりの通でしょう。といっても焼物の通ではありません。砂
茶碗はツメタガイ(通称ばんじょ貝)の卵塊のことです。ツメタガイはこのあたりの砂浜ではごく 普通に見られる直径5センチほどの巻貝で、アサリなどの二枚貝に穴を開けて中身を食べてし まう、見かけによらず乱暴物の貝です。
夏になるとツメタガイは帯状の卵塊をぐるりと輪を描くように砂地に産み付けます。この卵塊
がちょうど茶碗を伏せたように見えるところから『砂茶碗』と名づけられているのです。
なぜ貝の話を書いたかというと、来月、我が家の近くの水族館で、『海の生き物が作る芸術』
(タイトル違ったらゴメン)という企画展示があるそうで、その中でツメタガイの作った『砂茶碗』 と、人間、それも初心者の作った茶碗を並べて展示するそうです。
その初心者に抜擢?されたT君がろくろで作った茶碗が写真のもの。電動ロクロ初体験では
まあ、こんなものでしょう。水族館の先輩からは「失敗してこいよ!」と言われたそうなのでちょ うどよいかもしれません。T君、リベンジにまた来てね! ![]()
6月20日(火)
久しぶりの読書。リリー・フランキー著『東京タワー』。最初、著者は女性かと思っていたけど
本名は中川雅也という、れっきとした日本人の男でした。
サブタイトルに「オカンとボクと、時々、オトン」とあるように、内容は著者の少年時代から母を
亡くした現在までの自伝のようなものです。著者と私が同い年なので、子供の頃に流行った仮 面ライダーのカードや、駄菓子屋の描写がとてもリアルに感じられます。
物語の終盤、主人公(著者)の母親の日記に挟んであった、葉祥明の詩『母親というものは』
には、ぐっと来るものがありました。 ![]() |