公 開 日 誌

伊勢天文同好会

観 測 日 参 加 者 数 担 当
2009年5月2日(土) 19人  (累計3219人) 有 志


月齢7の月をデジカメでの
  手持ち撮影の見本として撮影
  (2009年5月2日 19:43
 今年の大型連休(5連休)の初日は、好天に恵まれました。昨年の大型連休中の観測会には、40人もの参加者があり、大忙しだったので、今年もたくさんの参加者があるだろうと予想していましたが、結果的には19人で、待ち時間もほとんど無く、充分に星空を観望していただけたと思います。
 さて、今晩は東の海上にある高気圧に覆われ、途中に少し薄雲がかかりましたが、シーイングもまずまずでした。
 まずは、南中を少し過ぎた月齢7(半月)を観望しました。欠け際のクレーターが、とても良く観え、多くの参加者が大感動していました。今回は、案内に「デジカメで月の写真が撮れます」と載せたので、数人程がデジカメを持参され、半月の写真を撮って、大感激でした。
 続いて、輪の傾きのほとんど無くなった串団子のような土星を観望しました。今日は、条件が良かったので、土星の衛星がタイタンの他にレアとテティスも観ることができましたが、テティスは、かなり暗かったので、初めて望遠鏡を観る方には、難しかったようです。
 次に、かに座のプレセペ星団(M44)を観望しました。月がすぐ横(約10°)にあったため、ファインダーで星団を捉えるのに苦労しましたが、長年の経験と勘で捉えることができました。
プレセペは大きな星団であるため、15cmの主鏡でK40のアイピースでも全体は収まらないのでサブ望遠鏡で星団の全貌を観てもらいました。
 最後に、望遠鏡を北に向け、北斗七星の柄から2番目の星のミザールと肉眼二重星のアルコルを観ました。まず、サブ望遠鏡で肉眼二重星のアルコルを観てもらい、続いて主鏡でミザールも二重星であることを観てもらいました。
観 測 日 参 加 者 数 担 当
2009年5月9日(土) 16人  (累計3235人) 2 班
   
満月に近い月を
デジカメで手持ち撮影
(2009年5月9日 21:20
 今日の日中は、よく晴れて気温が24度まで上がり、初夏を思わす陽気となりました。お昼の天気予報では「夕方から三重県の南部では、南岸を進む低気圧の影響で雲がかかるところがある」との予報でしたが、16時頃に少し雲がかかったものの17時頃からは、また良い天気になりました。19時過ぎ、雲が広がらないことを祈りながら観測会に向いました。
 まずは、西に傾いた冬の星座を観てもらい、望遠鏡で今シーズンの見納めとなるアンドロメダ大星雲(M42)を観てもらいました。
 続いて、今日の主役、輪の細くなった土星を観てもらいました。輪の細くなった土星が観えるのは、15年に1度ということで、皆さんが興味深く土星を観望していました。この頃から薄雲がかかって来たため、土星本体の模様を鮮明に観ることはできませんでしたが、土星の衛星のタイタンは、はっきりと見ることができました。
 続いて、かに座のプレセペ星団(M44)を観ました。この星団は、大きく広がっているため15cmの主鏡では全体を見ることができないため、サブ望遠鏡でこの星団の全体像を観てもらいました。
 最後に望遠鏡を北に向け、肉眼二重星である北斗七星の柄から2番目の星ミザールとアルコルを観ました。ミザール自体も望遠鏡で観ると、すぐ横に星が二つ並んだ二重星であることを観てもらいました。
 20時半頃からは、満月少し過ぎた月が昇ってくるので、月を観る予定でしたが、終了時間の21時半まで東の空に雲が居座っていたため、残念ながら月を観ることはできませんでした。
観 測 日 参 加 者 数 担 当
2009年6月13日(土) 10人  (累計3245人) 3 班


 全天、雲に覆われてしまったので、
21時過ぎからは、14階のラウンジに
場所を移して、天文講座を開きました。
 東海地方は、6月9日に梅雨入りし、雨や曇りの日が多くなり、天体観測には不向きな季節を迎えましたが、今日の日中は、晴れ間が広がりました。夕方からは薄雲が多くなって来ましたが、天気予報では「夜半までは晴れ間ものぞく」との予報でしたので、18時に観測会の実施を決め、19時過ぎ、雲が厚くならないことを祈りながら観測会に向いました。
 天気予報とは裏腹に観測会の始まった19:30の時点では、空はほとんど雲に覆われていて、肉眼では、天頂付近にあるアークトゥルスが一つ見えていたので、とりあえず望遠鏡で観てもらいました。
 20時頃、一時的に雲の切れ間が広がり、薄雲の中、肉眼で土星を見つけることがでたので、輪の細くなった土星を観てもらいました。しかし薄雲の中であったので、土星本体の模様や衛星のタイタンを観ることはできませんでした。
 今回は、土星のほかに、ヘレクレス座の球状星団(M13)や、北斗七星の柄から2番目の星ミザールとアルコルを観る予定をしていましたが、20:30過ぎからは、残念ながら全天が雲に覆われてしまい、これらの星が雲の間から姿を覗かすことはありませんでした。今夜の見学者は、天文台の望遠鏡で星を観るのをとても楽しみにして来ていただいたので、21時過ぎから、14階の展望ラウンジで、用意してきた資料を使って、今日、観る予定だった星の話を中心とした天文講座を行いました。