公 開 日 誌
観 測 日 参 加 者 数 担 当
2009年1月10日(土) 9人  (累計3157人) 1 班


月齢14の月

2009年1月10日 21:20撮影
 2009年最初の観測会は、冬型の気圧配置となり、時々、雲がかかったものの、空が澄んでいて、満月に近い月齢14の月がとてもきれいでした。
 3連休の初日でしたが、寒かったので参加者は、合計9人でした。月齢14の月の他、M45(すばる)、M42(アンドロメダ大星雲)、h−χ(ペルセウス座の二重星団)を望遠鏡で観測しました。満月に近い月明かりのため、ペルセウス座の二重星団を捉えるのに苦労しました。
 今年は、ガリレオ・ガリレイが望遠鏡による天体観測を行って400年目という節目の年であることから、世界天文年に指定されています。その世界天文年にちなんで、中日新聞社鳥羽通信局の遠藤記者が取材に訪れました。
 遠藤記者には、冷え込みの厳しい中、最初から最後まで2時間以上に渡って観測会を様子を興味深く取材をしていただきました。
 

伊勢天文同好会

観 測 日 参 加 者 数 担 当
2009年2月14日(土) 18人  (累計3175人) 2 班
  昨晩からの雨は、朝7時頃には上がったものの、午前中は靄がかかった状態が続きました。午前中に寒冷前線が通過し、天気の方は、午後から快晴となりましたが、北西からの強風が吹き付けました。この風は、夜になっても収まらず、強風の中での観測会となりました。
 まずは、西空に望遠鏡を向け、2月20日に最大光度を迎える宵の明星(金星)を主鏡の150倍で観望しました。上空の風が強く、眼視でも金星が瞬いて見えましたので、当然、望遠鏡の視野の中でも三日月状の金星が激しく揺れ動いて観えていました。
 続いて、M45(すばる)に望遠鏡を向けました。秋からずっと公開メニューに入れていた「すばる」も、今回が今シーズンの最後となりました。最初に、低倍率のサブ望遠鏡で「すばる」の全体像を観てから、主鏡の45倍で「すばる」の中心付近を観てもらいました。

 続いては、ちょうど南中をしているM42(オリオン大星雲)とおおいぬ座の散開星団のM41を主鏡の45倍で観ましたが、毎度の事ながら真南にある避雷針が観望の邪魔をしてくれました。
 20時30分頃からは、おまけで東の水平線から昇ったばかりの土星を主鏡の150倍で観望しました。やはり、低空のため条件は最悪でしたが、輪の細くなった串団子のような土星の姿を何とか観ることができました。次回からは土星の高度も高くなるので、もっと綺麗な土星が観えることと思います。
 さて、毎年、2月は1年間の内で最も参加者の少ない月なのですが、今回は18人もの方がみえました。おそらく、先月21日の中日新聞で同好会の活動が紹介されたことによるものではないかと思われます。
観 測 日 参 加 者 数 担 当
2009年3月14日(土) 8人  (累計3183人) 3 班
 今年は、例年のこの時期に比べて雨や曇りの日が多いようです。そのため、先月下旬に地球に接近したルーリン彗星も、なかなか良い条件で観測することができませんでした。それでも、何とか5回ほど写真撮影を行うことができました。(ルーリン彗星の写真は、このサイトのトップに掲載してありますのでご覧ください)
 さて、昨日からの雨は、昼過ぎに上がり、16時前になってようやく雲が切れ、お日様が顔を出しました。低気圧が東の海上に進んで、先月の観測会と同様に冬型の気圧配置となったため、強風の中での観測会となりました。雨上がりで風があったため、透明度は良く、絶好の星空が広がりましたが、時々、風に乗って雲が流れて来るので、雲が切れるのを待ちながら、輪の傾きのほとんど無くなった串団子のような土星や、M42(オリオン大星雲)、おおいぬ座の散開星団のM41、かに座のプレセペ星団(M44)を観望しました。
 なお、2月24日に地球へ最接近したルーリン彗星を捉えようと試みましたが、予報位置の示してある資料を忘れてきたため、観望することができませんでした。
   *今回、当ホームページの管理者が所用のため観測会に顔を出すことができなかったため、昨晩の担当者からメールで送って
    もらった報告を基にして、この日誌を作成しました。
観 測 日 参 加 者 数 担 当
2009年4月11日(土) 17人  (累計3200人) 1 班


輪の細くなた土星を
デジカメで手持ち撮影
(2009年4月11日 21:20
 今日の日中は、よく晴れて気温が24度まで上がり、初夏を思わす陽気となりました。お昼の天気予報では「夕方から三重県の南部では、南岸を進む低気圧の影響で雲がかかるところがある」との予報でしたが、16時頃に少し雲がかかったものの17時頃からは、また良い天気になりました。19時過ぎ、雲が広がらないことを祈りながら観測会に向いました。
 今日は、日中の陽気に誘われたのか、子供も多く、参加者は、合計17人と賑やかでした。
 まずは、西に傾いた冬の星座を観てもらい、望遠鏡で今シーズンの見納めとなるアンドロメダ大星雲(M42)を観てもらいました。
 続いて、今日の主役、輪の細くなった土星を観てもらいました。輪の細くなった土星が観えるのは、15年に1度ということで、皆さんが興味深く土星を観望していました。この頃から薄雲がかかって来たため、土星本体の模様を鮮明に観ることはできませんでしたが、土星の衛星のタイタンは、はっきりと見ることができました。
 続いて、かに座のプレセペ星団(M44)を観ました。この星団は、大きく広がっているため15cmの主鏡では全体を見ることができないため、サブ望遠鏡でこの星団の全体像を観てもらいました。
 最後に望遠鏡を北に向け、肉眼二重星である北斗七星の柄から2番目の星ミザールとアルコルを観ました。ミザール自体も望遠鏡で観ると、すぐ横に星が二つ並んだ二重星であることを観てもらいました。
 20時半頃からは、満月少し過ぎた月が昇ってくるので、月を観る予定でしたが、終了時間の21時半まで東の空に雲が居座っていたため、残念ながら月を観ることはできませんでした。