◇発育と発達◇

■発育発達と指導
20歳前後をサッカー選手として「完成期」を迎える、最高の力を発揮できるようにする為には、子供の頃から一貫した指導をしていく事が大切です。
「一貫指導」というと、組織やシステムを思い浮かべる方も多いと思いますが、これは一つの考え方であり、コンセプト(概念)である事を認識して下さい。
各年代でまだまだ指導者が勝利を重視するあまり、将来的な展望に立った指導がなされていないのが現状のようです。
もちろん各年代でゲームをする選手にとって、その試合に全力を尽くす、「闘う姿勢」を全面に押し出して、勝利を目指す事はとても大切な事です。
ところが同時に、大人である指導者が「勝利」する事のみに目を奪われてしまうと、子供達が大きく成長する為の芽を摘み取ってしまう恐れがあるのです。
「育てること」、時としてギャップが生まれます。みなさんもこのギャップに悩まされた事はあると思います。
そこで指導者一人一人が「一貫指導」というコンセプトを理解し、そのギャップをうまく埋めていき、子供が将来大きく花開くよう、指導する事を第一の目的としなければなりません。
その為に、何よりも大切な事は、まず子供の事を知ることであり、そして、サッカーのことを知ることです。
※サッカー指導教本より抜粋。
次へ

HOME