本殿を参り、おみくじを引いた我々はまだ椿大神社の境内でお参りを続けます。

これは社務所にあった看板です。
この看板によると、椿大神社の支社がカリフォルニア州・ワシントン州・カナダにあるそうです。日本の神社が外国に進出しているとは初めて知りました。
新興宗教ならともかく、このような古い神社がこれほどアグレッシブに活動しているとは、正直驚きました。
この文章を書き込みながら、インターネットでこの神社を調べると、椿大神社は一之宮の一つで、祀られているのは猿田彦だそうです。
最近読んだ本によれば、猿田彦は長い鼻と赤い恐ろしい顔をしており、イメージとしては天狗だそうです。神話の時代、神様(天皇の先祖)が天からこの国に降り立とうとした時、道案内をしたのが猿田彦だったそうで、この事が猿田彦を交通安全に結びつけているようです。
しかし、その後、伊勢(三重県)で漁をしていてシャコ貝に手を挟まれて溺れて死んでしまいます。・・・コレって、神様としてはいかがなものでしょうか?
恋愛や縁結びとの関連はよく分かりませんでした。まあ、猿田彦が結婚していたという事なのでしょうね。

本殿の右隣にあるのが、朱色の鮮やかなこの神社です。。
先の話にも出た、猿田彦の奥さんの「天細女命(あまのうずめのみこと)」が祀られています。
天細女命といえば、天の岩戸の神話で有名ですね。岩戸に引きこもった天照大神を呼び戻すために岩戸の前で踊った女神です。芸能の神様とも言われています。
しかし、ここでは縁結びだそうなので真剣にお参りをします。
ここから右側の道を通って戻ります。幾つか小さなお社がありました。

お社と鳥居だけを見ただけでは特徴のない小さなお社です。
しかし、そばにある石柱には「松下幸之助社」とあります。
経営の神様は、没後に本当の神様になっていたのでした。
しかし、その割には意外と小さいお社ですね。これから大きくなっていくのでしょうか。
この松下幸之助社のすぐ横には二宮金次郎の像もありました。古い小学校の校庭にあったやつです。
二宮金次郎と松下幸之助。この組み合わせには、通じるものがありますね。
さらに不思議なものが目に入りました。

古いコンクリートが雨風にさらされて表面がごつごつしたような石です。
近づいてよく見ると、小さいな石を固めて作った塊りに見えます。
説明文によれば、これは「さざれ石」といって、小さな石や砂が自然に固まったモノで、国歌の君が代にある「♪さざれいしの いわおとなりて」にあるさざれ石とはこのことだそうです。
調べてみたところ、さざれ石は全国の神社に結構ある、小さな石が水に溶けた石灰石の炭酸カルシウムによってくっついたもので、伊吹山(滋賀県・岐阜県 この神社とは結構近い所)でよく採れるものだそうです。
この後、念のために四日市市内で幾つか神社を探してみましたが、どれも小さな神社ばかりでした。
もうこうなった伊勢湾を越えるしかありません。前回『神様が私をギリギリまで追い詰めるが、やはりいい方向に導いてくださる』みたいな発言をしましたが、どうやらそうでもなかったようです。いや、もしかすると伊勢湾を越える事が幸せへの重要なステップなのかもしれません。
前回のお参りの最中、結城神社で心の隅で「常滑に出来た新しい空港見たいな」と思っていたのが神様に聞こえてしまったのかもしれません。
とにもかくにも、次回は伊勢湾を越えて愛知県です。(行き先は未定)
おまけ

四日市市内で見た電車です。
普通に見るJRや私鉄より2周りほど小さくて可愛い電車でした。