特別企画

2005/5/1作成
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幸せ探しの旅 第二回

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第2回 苦行の金剛山 その3

道しるべに従って葛城山へと向かいます。
所々に「ダイヤモンドトレイル」と書いた石碑があります。どうやら葛城山へ向かう道の名前のようです。

金剛山から見た葛城山
金剛山から見た葛城山です。
すぐそこ、というわけには行きませんが、尾根をたどっていけば2・3時間で着きそうです。


とりあえず峠まで山を下っていきます。

険しい下り道
登りと同じようなきつい下り道が続きます。
やはり下りは楽です。鼻歌まじりで下りていきます。


峠近くまで下りてきたようです。
しかし、なんとなく下りすぎたような気がしないでもありません

葛城山まで4.5km
「葛城山まで4.5km」とあります。
山道でも2・3時間でいけるはずです。


しかし、ここからが予想外の展開でした。道がさらに下っているのです。
下ったらまた登らなくてはなりません。
「尾根伝いに葛城山へ」という予定が大幅に崩れてきているような気がします。

峠から葛城山へ
やっと峠に着きました。
しかし、山の3/4は下りてきた感じです。疲れきっている私(yoswiは疲れていない様子)は登る気がしません
地図を見ると峠にはバス停があるようですが、なぜかバス停らしき物は見当たりません。それどころか車もろくに通りません。
嫌な予感がします。

金剛山にも戻れず、かといってこのまま峠から降りるにも駅・バス停が近くに無いので、やはり葛城山を目指すしかないようです。

しかし、ここからが大変でした。地獄だったと言っても言い過ぎではないでしょう。
葛城山は金剛山以上に急な階段だらけだったのです。

これが不幸の始まりだとは知らずに…

峠から葛城山へ
延々と続く階段にいつしか会話も無くなった私たちでした。
心の中では「これは一体何の修行だ?」と自問し続けていました。


どのくらい登ったのか、もうどうでも良くなって来た時、yoswiが言いました「今4時や、もしロープウェイが5時で最終だったらどうする?」
目の前にそびえる葛城山はまだまだ高く、とても1時間で登れる雰囲気ではありません。
仕方なく我々はリタイヤする事にしました。峠まで戻り、奈良方面の最も近いバス停まで歩くしかありません。バス停は5kmも先で完全に山を下りきらなければなりません。
よーく考えれば、我々は昼食もとらずに歩き続けていました。疲れはピークに達しています。

この後、何をしていたのかははっきり覚えていません。ただ、日が暮れる中(山の西側なのですぐに暗くなった)ほとんど車の通らない道を歩き続けていた事は事実です。
麓に下りてコンビニの灯が見えたときは、オアシスにたどり着いたような気分でした。時計はPM7:00を廻っていました。

ただただ疲れただけの金剛山でした。神の試練だったのでしょうか?
次回は高鴨神社から出直しです。

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