諏訪大社本宮を参り、大吉な上に吉方も西と出て、全てが調子よく進行している我々は諏訪湖を反時計回りに進みます。
しばらく進むと諏訪湖畔のある建物に到着しました。

諏訪湖間欠泉センターです、ここは無料で間欠泉が見ることが出来ます。
普段は湯気すら出ていない所ですが、時間になりますとこの様に3階の建物を越すほどに噴出してきます。
手前の看板には噴出時間が表示してあったのですが、本当に時間通りに噴出してきた(直前にアナウンスもあり)のを見ると「本当に自然現象なのか?」と疑惑が湧き出てきます。
この諏訪湖間欠泉センターの道を挟みまして反対側には「タケヤ味噌」で有名なタケヤの工場があります。
工場見学は出来ませんが、タケヤ味噌会館があり、味噌を販売しております。ここでは味噌汁や味噌味のソフトクリームをたべることが出来ます。
間欠泉の時間つぶしに行くのもいいでしょう。
楽しみなイベントはコレではありません。次に行く所がこの旅の第二の目的地です。

ここは時の科学館「儀象堂」。早い話が時計の博物館であります。
でもって、この建物がこの博物館の目玉の水運儀象台です。この儀象台は11世紀後半、中国は宋の時代に作られた時計兼天文観測所(の再現モデル)です。
汲み上げた水の力で複雑なからくりを動かして時を知らせます。建物の1・2階は時計で、3階が星の位置を占めす装置で屋上にあるのが天体望遠鏡です。
この望遠鏡は地球の自転に合わせて星の動きを自動的に追っかけるように作られているそうです。現在の天文台と同じです。すごいですね。
中に入ってからくりを眺める事も出来ます。
小さい建物に見えますが、これは2階から撮った画像です。儀象台の3階とこちらの2階がほぼ同じ高さです。
ここでは全国でも珍しい時計の組み立て体験が出来ます。そう、杜川はコレがしたくて諏訪に来たのです。

これは「クウォーツ時計組み立て1時間コース」の最初です。
コースはこれ以外にも子供でも簡単な数十分コースや、一から組み立てる6時間コースもあります。
時間の関係で今回は1時間コースを選びました。
動く部分は出来ていて、それに文字盤・針と外側をつける基本的なコースです。
体験をする人は服を着替えて組み立て室に入ります。精密機械に触れる雰囲気が出てきます。

係の方が丁寧に教えてくれます。
体験コースとはいえ、作るのは本当の腕時計です。縫い針より細くて薄い時計の針はなかなかセットできません。
力んだ手がプルプル震えて上手く取り付けられず、本当に苦労しました。
苦労に苦労を重ねてやっと完成です。

この腕時計は曜日と日付と昼夜を知ることが出来るという、結構高性能な腕時計でした。
その辺で売っている普通の腕時計もこのような細かい作業で作られていると思うと、安い時計も馬鹿にしてはいけないなと感じます。
デジタル派のyoswiも少し考えが変わったかもしれません。
この1時間コースだけでも、神経を使いまくりです。6時間コースはいったどのような世界なのでしょうか?
そして6時間コースをやってみたいと思うのは私だけでしょうか?
その後、諏訪大社の下社である春社と秋社をお参りして我々は帰路につきました。
今回の旅は移動距離の長さもさることながら、その内容も充実しており、大変満足して帰ってきました。
次回は諏訪湖より西に向かいます。
久しぶりの旅で都合の良い吉方が出て、これからも3・4ヶ月に一回の更新を行っていく予定でしたが、この旅は来年の6月まで休止いたします。
実はこの旅のすぐ後に、杜川の祖母が他界しました。
97歳という年齢であることや、9人の孫、17人のひ孫を持った祖母は大往生であったと言っても良いと思います。
祖父母がなくなった場合の喪中の範囲はいろいろ説がありますが、私としては1年間は神社への参拝を控えたいと思います。
このコーナーを楽しんでいらっしゃる方には申し訳ないのですが、ご理解いただきますようお願いいたします。
神社以外の事でなら何かするかもしれません。