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 2009/9/13 信楽温泉

MIHOミュージアムで開催中の「若沖ワンダーランド」を見に行った帰りに立ち寄った。
前々から知ってはいたのだが、信楽温泉「多羅尾の湯」は、ゴルフ場内にある。
ゴルフもしないのに入っていくのもなんだかためらわれて行きそびれていた。
ところが、この前行った「やぶっちゃの湯」で、妻が話し相手をしていたおばさん達が、
「信楽温泉もいいのよねえ。」
と、話していたことを聞いて、いつかは行かねばなるまいと心に決めていたのだった。

信楽市街を抜け、少し山道にはいると、あとはほぼ一本道である。看板に従ってすすむうち、
ゴルフ場の入り口にたどり着いた。いかにもカントリークラブといった洒落た道が続いている。
施設内は広く、温泉はゴルフ場とは別棟になっていた。これなら気後れせずに来れる。
信楽のトレードマークのタヌキが入り口で出迎えてくれる。

入湯料は平日千円、休日は千五百円と、少し高めだが、タオル、バスタオル付きである。
食事と入浴セット料金が設定されていて、その方がお値打ちかもしれない。
あいにくこの日は、美術館内のレストランですませてきたので、規定料金を支払って入った。

ゴルフ場内のホテルに併設されているので、いかにもリゾートホテル風の洒落た造りである。
サンルーム風のガラス天井の下にある内湯の窓はいっぱいに開かれ、外の露天が見渡せる。
段差をつけた露天風呂の向こうには、水をたたえた池が広がっている。
階段の上には檜の露天風呂もあり、開放感に溢れている。

泉質は低張性の単純泉。1500メートルの地下から41度のお湯が湧き出ているという。
ほぼ無臭で、初めは気づかないが、しばらくはいっていると肌がつるつるしてくるのが分かる。
昼過ぎの時間帯で、男湯はすいていた。どの浴槽もひとりじめのようなものだ。
サウナの中も一人だった。水風呂に浸かった後、階段を下りて、下の露天風呂に入った。

岩風呂風で下には鉄平石が敷かれている。お湯に浸かると、目の前に池の水面が広がる。
池の向こうは木立になっていて、その上には秋晴れの空にちぎれ雲が浮かんでいる。
立木の梢が枝を伸ばし、額縁状に風景を切り取る効果が素晴らしい。
初秋の風が池をわたってくる。火照った体になんとも心地よい。極楽である。

ゴルフ焼けをした働き盛りの男たちが多いのが、いつもの日帰り温泉との大きなちがい。
いつもは大半が老人ばかりだ。声は大きくて元気だが、体の衰えばかりは隠しようもない。
自分の遠くない未来を予言されているようで、意気阻喪してしまうのである。

帰りは、少し走ると三重県に入った。峠越えのような道で眼下に伊賀が一望の絶景である。
なるほどコペン乗りがこの温泉をよく利用するはずだ。ハンドルを操る面白さがある。
名阪国道のガード下をくぐってさるびの温泉経由で下道を走って帰ってきた。
この程度のドライブだと疲れは感じない。料金は割高だが、リッチなテイストがある。
この次は、レストランの料理とセットのプランで来てみよう、と思った。

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