ここはH市の中心地。遠くから建物を眺めている二人がいる。
お兄さん『翔太くんにも、とうとうこの日がやって来たね〜』
翔太くん『うん!僕昨日の夜からドキドキして眠れなかったよ〜』
お『 翔太くん、あのなんの変哲のないビルの中にアニメイトはあるんだよ。』
翔『外見だけじゃわからないね。』
お『まあ、わざとそうしてあるんだろうけどね。』
翔『お兄さん、アニメイトには魔物が住んでるってホント?』
お『そうだよ!翔太くんも気をつけてね!』
お『じゃあ翔太くん!これから入るから人目に付かないよう自然に入るんだ!』
翔『えっ!!なんで?』
お『 それが、アニメファンの生き様ってやつよ。』
翔『今日のお兄さん、少しかっこいい 』
さりげなく建物の中に入る二人
翔『お兄さん!なんかいかにも怪しげな階段だね!』
お『 まあね・・・・』
階段を登り手前の部屋に入る。
翔『わあ〜アニメグッズがいっぱいだ〜 』
翔『それに人もいっぱいいる。女の子も多いね〜!』
お『 アニメイトにはねありとあらゆるアニメグッズがあるんだ
普通のお店ではゲットできない物がいっぱいあるんだよ!!』
翔『欲しい物がいっぱいありすぎてボク困っちゃうよ。』
お『 あっ!翔太くん。欲しい物が決まったら僕にいいなよ。買ってあげるから。』
翔『ええぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!』
翔『あのケチで貧乏のお兄さんがどうしたの???』
お『 が〜ん!』
お『 いらないならいいんだよ。別に!』
翔『じょっ冗談だよ!!お兄さんは誰よりも心のやさしい人だってこと僕は知ってるよ 』
お『 しょっ翔太く〜ん!!』
翔『さっ、そんなざれ言より欲しいものさがそっと!』
お『 ざっ!ざれ言だったんだ・・・・・』
翔『お兄さん。ここってなんか暑いよね。むしむしする。』
お『 みんなの熱気がすごいからね。』
翔『それになんか買いに来てる男の子ってみんなジーパンはいて、眼鏡かけて、リュック背負ってるんだけど・・・』
お『 翔太くん、発言には気を付けようね・・・・・』
お『 でも、アニメグッズを買う気のある人にとってリュックは必需品だね!』
翔『確かにみんな持ってるけど・・でもなんで?? 袋ならもらえるでしょ?』
お『 それが、おとなの事情ってやつなんだよ・・・・』
翔『やっぱり、今日のお兄さん少しかっこいい 』
お『 翔太くんにもそのうち分かるさ!』
店内を見て回り翔太くんが急に立ち止まる。
翔『あっ!お兄さん!これ!これ!』
お『どうしたんだい?翔太くん?』
翔『このさくらちゃんの等身大ポスターが欲しい!』
お『 そうか!仕方がないな〜、買ってあげるよ!』
翔『わあ〜い!やった〜』
お『えっ!そこのベルダンディーの等身大ポスターも欲しいってしょうがないな〜』
翔『えっ!それはいらないよ。僕が欲しいのは、さくらちゃんのだけだもん!』
お『 欲しいよね。翔太くん。』
翔『いや。だからいらないって・・。』
お『 欲しい〜よ〜ね〜 翔太く〜〜ん!!!』
翔『はっはい!!欲しいです・・・・ 』
お『 すいませ〜ん店員さん!』
店員『はい!』
お『このポスターとですね!そこのポスターをど〜〜〜してもこの子が欲しいって!言うんで、一つずつもらえますぅ。』
店員『はい!かしこまりました。』
お『 すいませんねぇ〜〜この子がど〜〜〜〜〜しても欲しいって言うもんで 』
翔『・・・・・・』
翔『これがおとなの事情ってやつか・・・・・ 』
店員『どうもありがとうございました。こちらが商品になります。』
お『いや〜どうもすいませんね。この子がねど〜〜〜しても・・』
翔『あれっ!あっちの部屋は、なんなの?』
お『 はっ!ダメだよ。翔太くん!そっちは』
お『って!あれっ!いない。』
翔『・・・・・・・』
翔『       』
お『 はっ!翔太くん!!ダメだよ入っちゃ!』
翔『お兄さん エッチな本がいっぱいある 』
お『 はぁう〜〜〜$"#%&й★ЩF$Э』
お『見てしまったんだね・・・』
翔『うん 裸のね女の人がね 』
お『わあ〜〜〜〜ダメだよそれ以上言っちゃ!!何か問題あるといけないから。』
翔『うん!鎖につながれてた なんて言わないよ!』
お『 言ってるじゃないか〜〜〜』
翔『でも何でつながれてたの?』
お『 そっそれはね・・・・』
翔『なにか悪いことしたの?』
お『いや!そのっ!』
翔『ねぇ〜なんで〜?』
お『 翔太くんのお母さんごめんなさ〜い。私はとんでもないことをしてしまいましたぁ〜〜〜〜〜』
翔『やっぱり、お兄さんかっこよくないや・・・・・。』
|