ジブリ最新作「猫の恩返し」   見に行っちゃいましたw

[はじめに]
猫の恩返しに対する批判の声が多かったため
その真相がどうなのか自分の目で確かめるべく
アニメの広場管理人まーくんは勇気を出し
一人で映画を見に行ったのであった。

[ギブリーズ]
今年のジブリは二本立てというキャッチで上映された作品です。
まずチケットを買ったときに、
「この映画は二本立てでして 間に十分間の休憩があります。」と
チケット売り場のお姉さんに言われました。
ギブリーズは二十分間の上映なので
始まって二十分でいきなり休憩ですw
「いや、いらんだろw」と思いましたが子供にとって
二時間くらいの上映は結構きついものですから
そういう考慮があったんでしょう。

話の方は、ジブリのスタッフを主役にした、誰もが経験したり
考えたことがあるような日常をオムニバス形式で描いた作品です。
こう書くと、「なんだおもしろくなさそうじゃん」と
思うかも知れませんがそうではありません。
少なくとも私は笑ってしまうところがあったし、
何よりもすごく感動して泣いてしまった話もありました。
そういえば、「耳をすませば」も「On Your Mark」という
チャゲ&飛鳥との作品がありましたがあれも素晴らしかった。
五分で泣かされました。(もしかして私が泣き虫なだけかw)

[ギブリーズ総論]
この話は宮崎作品に多くみられる、大人の心の中にある
子供心をくすぐる内容が盛り込まれていると思います。
ただし、それは作品の中で主人公が子供のころの思い出として
描かれているため今までの作品とはちょっと違います。
ギブリーズは子供よりも大人のために作られた作品であると思います。
社会人じゃないとこの作品の良さは理解できないかもしれません。

[猫の恩返し]
前回の「千と千尋の神隠し」が非常によかっただけに
みなさんかなりの期待を持って見に行ったせいか
、 批判の声が非常に多いです。
私もこの作品を見るまではこの姉妹作となる
「耳をすませば」が大好きであるため、
「耳すま」の世界を壊してしまうようで、この作品には疑問を感じていました。
しかし、実際に見てみると面白かったです。「耳すま」のあのキャラたちが
大活躍するのは「耳すま」好きも納得でしょうw
ストーリーはシリアスな場面がまったくなく、
終始なごやかに見れます。
あと、思わず笑ってしまうような場面がたくさんありました。
(事実後ろの席の人は声を出して笑ってましたw)
それにこの作品、ヤ○ー掲示板では「訴えるものが何もない」とか
「あまりに内容が浅い」とか批判がありましたが、
そんなことはないです、私はいろいろ感じ取りました。
たぶんこの話には、、シリアスな場面やかわいそうで心が痛くなるような
場面がないので、何も考えずに見てしまうと伝わりにくいのかもしれませんね。

「伝わるように作品を作らなければダメだ」というのももっともな意見かも
しれませんが、今回は客に何かを感じ取って欲しいという目的だけで作られたのでは
ないように思います、そもそもアニメは見て楽しければそれでOKなのだと
私は思います。無理に何かを感じ取る必要なんてないんです。

[猫の恩返しで感じたもの](少しネタばれあり、まあ問題ないと思いますが^−^;)
これは私なりの考えで人により様々だと思いますし、
実際に答えなんてなくて、それぞれが自分で好きなように考えればいいのだと思います。
たぶん作者たちもそう考えているのでは、ないでしょうか?
キーワードは「猫の国。それは自分の時間を生きられないやつの行くところ。」です。

まず「自分の時間を生きられない」とはどうゆうことでしょうか?
最初ハルは、何もかわりばえのない毎日に退屈しただ過ぎ去る時間に
流されていました。

しかし、この話を通してハルは知るのです、「本当に何もない毎日なんてない。
私がしてきたことは、決して無駄じゃない。」と・・・
劇の最後にハルが「私猫を助けてよかった。いろいろ悩んだりしてよかった。」
と言ってましたが、まさにこのセリフが自分の時間を生きることの
大切さを気づいたことを表していると思います。

自分の時間を生きないとは人の時間を生きること、
つまり「自分の時間を生きるとは自分の生きかたを
自分で見つけ出していくこと」なんではないでしょうか?

ある意味言いたいことは「耳をすませば」とよく似ているかもしれません。
「自分の納得のいくように自分の道を行く。」
とても大切なことだと思います。

[おわりに]
この評論を最後まで読んでくださってありがとうございました。
たいした事は書いてありませんが、最後にこれだけは言っておきたいです。
結局人の評価なんてものは、当てになんないってことです。
人には色んな考え方があり価値観があるわけですから。

人の評価が悪かったから買わないでおこうとか、見に行かないでおこうとか、
するのは止めましょう。自分が欲しいなら買う、見たいなら見る。
そうまさに、これこそが「自分の時間を生きる」ってことなのかもしれませんねw

まだ見に行っていない人はぜひ、ご自分の目で確かめてください。



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