NO,11〜NO,20

最終更新日 2003年1月1日

NO,11 RA・ROSE・ROUGE
歌:富沢 聖子
続いて紹介するのは、レイズナーの後期ED。アニメバージョンだといきなりサビがかかる(サビのみ編成)というもの。全体的に暗い曲に仕上がった曲で、夜一人で聴くとしんみり来てしまう。ただ単に暗いだけでは、ここまでは心に響かない。曲が良いのだ。また、富沢聖子氏の歌声の影響も大きいのであろう。これら(メロス等も含む)は、今現在では、ほぼ死滅してしまった曲調といえる。嘆かわしいことである。前期EDの「5分だけのわがまま」も、この曲ほどではないが、なかなかなもの。
作詞:河奈 みその 作曲:林 哲司 編曲:川村 栄二


NO,12 Gatherway
歌:三浦 秀美
2001年初の紹介は、テレビアニメ「勇者エクスカイザー」OP曲の「Gatherway」。エクスカイザーは、勇者王ガオガイガーまでの計8代続く勇者シリーズの最初の作品。それだけに内容も良かったが、この曲は内容通りの歌詞が良い。「宝物」それがエクスカイザーのキーワードであり、本当の宝を探そう・大切にしようという願いが込められた歌詞だ。ただ残念ながら、歌詞を見ていただきたいのだが、勇者シリーズの中で唯一、キングレコードモノであり、現在は廃盤。近年発売のブレイブ・ベストにも収録はされていない。曲も歌詞を引き立てるモノとなっており、もちろんエクスカイザーと叫ぶところもあり。21世紀、本当の宝物を探してみませんか?(「君の宝物って、何?」)
作詞:AZUSA 作曲:井上 ヨシマサ 編曲:山本 健司


NO,13 Winners
歌:G・グリップ
新世紀GPXサイバーフォーミュラ(TV)のED曲。毎回作品の終盤でこの曲のイントロが流れてくる。それだけでも、次回へ続く緊張感のある終わり方にしてくれる。主人公、ハヤトが挫折し立ち直るその作品(レースもの)に合う、曲と言える。それをさらに印象づけるのは、歌詞とボーカルの歌である。歌詞を載せることは著作権法に違反なので冒頭のみ紹介しよう「人の瞳が背中についていないのは前に向かい生きてゆく使命があるから」。歌詞は非常に前向きかつ、目標の向かう姿の勇姿を詩っている。ボーカルは女性4人のグループだが、歌もうまく力強い歌を歌う。この点などは、しばらく後に友人K氏が語ってくれることと思う。作曲は、「メロスのように」と同じ、中崎氏。曲が非常に見事としか言いようがない。アニメソング云々でなくても聴いてもらいたいし、歌える曲である。当時は人気が高く、CDを手に入れることは困難であったが、昨今はその反動で、中古CDとして多く出回っている。YAHOO!オークションなどでも安く買えるので、是非、聴いてみてもらい曲である。
作詞:麻生 圭子 作曲:中崎 英也 編曲:矢代 恒彦/G・グリップ


NO,14 宇宙空母・ブルーノアー大いなる海へー
歌:川崎 麻世
久しぶりに、懐かしい曲を紹介。宇宙空母・ブルーノア。私はこの作品自体は見ていないといってもいい。たまたま、ケーブルTVで放映されていたのを偶然見たぐらいである。感じとしては、ヤマトに似せているかのごとくの作品で、スタッフも石黒昇を中心にいくらかは参加しているようであった。さて、曲であるが、ヤマトほど堅くはなく、どこか歌謡曲のにおいもただよう曲である。それを裏付けるのは、歌手が今やお昼のワイドショーで有名な川崎麻世である。川崎がアニメの主題歌を歌っていた事実はかなり意外である。とは言っても、歌詞には何度もブルーノアと出てくるし、出だしのイントロは船が出航(上昇)するかのごとくのイントロ。作曲の平尾昌晃は銀河鉄道999でもおなじみであるが、作品に見合った曲作りでは定評がある。CD化されていないと思っていただけに、この曲を手に入れたときはうれしかった。
作詞:山上 路夫 作曲:平尾 昌晃 編曲:船山 基紀


NO,15 カンフーファイター
歌:こうろぎ’73(セリフ:蟹江栄司)
TVアニメ、「キン肉マン」(83〜86)の挿入歌(キャラクターソング)で、ラーメンマンのテーマである。挿入歌を紹介するのは珍しいことであるが、思いでの曲であると共に、当時(幼少期)の私の耳は確かであったという確認の意味でも紹介したい。ラーメンマンは容易に想像がつくであろう、番組では中国出身の選手(超人)であり(知るものはブロッケンマンをラーメンにして食べてしまった事は特にインパクトがあろう)、人気のキャラであった。その曲は、いかにもアニメソングであり、中国出身のキャラらしい歌詞に仕上がっている上に、曲もわかりやすく中国を思わせる(鼓弓等の静かな楽器は出てこないが)ように仕上がっている。また、他のキャラもそうであるが、きちんとキャラの台詞入りである(ラーメンマンは昔味噌ラーメンだったらしい・・・爆)。歌うは、コロムビアの隠れた名歌手(というか歌手集団??)こうろぎ’73。地味であるが隠れた名作を歌い、その数は佐々木・水木・堀江たちとためをはれるぐらい。作曲は、この後、銀河英雄伝説などの作品でも活躍される風戸慎介。また編曲は、おなじみの田中公平と蒼々たるメンバーである。この春に、キン肉マン超人大全集(COCXー31776→78)が発売。是非とも購入されたし!
作詞:吉田 健美 作曲:風戸 慎介 編曲:田中 公平


NO,16 夢色チェイサー
歌:鮎川 麻弥
この曲は、TVアニメ機甲戦記ドラグナー(監督:神田武幸)前期OP。ドラグナーはZZガンダムの後釜SFアニメで制作はサンライズ。歌うは、エルガイム・Zガンダムでもおなじみの鮎川麻弥。女性ボーカールでは、当時MIO(現:MIQ)さんが活躍していたが、この鮎川さんの歌唱力も見逃せない。曲のところどこで見せる気迫ある歌唱は、歯切れが良くカッコイイ。サビも歌詞・曲共に良いが、サビにはいるまでも曲に盛り上がりがあって良い。編曲の鷺巣詩郎は、曲を「ギャギャギャ」とする人で(ちょっと意味不明)、独自の世界を持っている。後にふしぎの海のナディアや新世紀エヴァンゲリオンの音楽で一躍有名になる。
作詞:竜 真知子 作曲:筒美 京平 編曲:鷺巣 詩郎


NO,17 戦え!おたキング
歌:辻谷 耕史
OVA「おたくのビデオ」(監督:もりたけし)のOP曲。エヴァンゲリオンのGAINAX制作のこのアニメは、岡田斗司夫が脚本を手がけ、大学生久保を主人公に、80年代のおたく像を愛情込めて表現した作品。歌うは、主人公の声優でもある、辻谷耕史(無責任艦長タイラーでもおなじみ)。作詞の神田善美はこの作品のプロデューサーでもあり、歌詞にも我が道を行くおたく道を書き連ね、その完璧なまでのおたくさと熱意が伝わってくる。作曲も田中公平と安心できる。歌謡曲を思わせるメローディーであるが、特に後半は歌詞を引き立てんばかりの曲に仕上がっている。田中氏の中でも上位に入る曲ではないだろうか。アニメソングを追求するなら、是非ともこの曲は手に入れておきたい一品である。(東芝EMI「ユーメックス」)
作詞:神田 善美 作曲:田中 公平 編曲:藤原 いくろう


NO,18 Identity Crisis
歌:CaYOKO
OVA「新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA」(監督:福田己津央)のOP曲。本来なら、アニメソングに入らない曲であるが、音と映像のコンビネーションを見る上では傑作のOP克つOP曲と思い紹介する。サイバーはSAGAに入り、それまでの作風をがらりと変え(吉松孝博→久行宏和)、新たなる境地に入った。OPにも力を入れ、熱いOP曲に映像を合わせ、見事に画面の切り替えやキャラ描写がされている。このOPの間奏中は、その回のダイジェストを流し(レイズナーと同様)、OPをより緊迫させ、視聴者を釘付けにさせるうまい作りである。音と映像を切り替えるという昨今のOPの代表格と言える。歌詞は、主題こそ出てこないものの、命をかけるレース番組に合わせたものとなっており、車に乗って聞くと、自然とスピードを出したくなるような曲である(←つまり危険)。カッコイイ。
作詞:松本 花奈 作曲:大門 一也 編曲:大門 一也


NO,19 燃えてヒーロー
歌:沖田 浩之・小粥 よう子
サッカーアニメの金字塔「キャプテン翼」の主題歌。あまりにも有名な曲であるが、この歌は歌詞に絞ってよいだろう。曲に乗せられてつい口ずさんでしまうが、「蝶々サンバ ジグザグサンバ アイツの噂で チャンバも走る」かなり意味不明である。あまり聞かれたことはないだろうが、2番の歌詞は、サッカー漫画とは思えない内容である。「ネコもくわえた サンマを落とす 罪だねサンバ ジクザグサンバ アイツに夢中な スズメも3羽」笑ってくれと言わんばかりなバカな歌詞である。だが、アニソンであるからこその歌詞であるとも言える。また、故沖田浩之の軽快な口調でそんな歌詞も何のそのというぐらいに、主人公大空翼が動く様を歌い上げている。つい口ずさむ名曲である。あ、ちゃんとシュートとかの歌詞も出てきますよ。ワールドカップ決勝出場を記念して1曲如何?ED「冬のライオン」も名曲。
(ちなみにこの曲には別バージョンが存在する。中学編での主題歌で、同曲の歌唱者と編曲が違う。歌、竹本孝之、編曲、鷺巣詩郎。鷺巣氏の特徴が良く出ているバージョンと言えよう。)
作詞:吉岡 治 作曲:内木 弘 編曲:飛沢 宏元


NO,20 キン肉マン旋風
歌:串田アキラ
アニメ「キン肉マン」3代目OP曲。「カンフーファイター」を紹介してOPを紹介しないのも何かと思い、数あるOPの中でも、最も燃える、激しい曲を紹介する。(キン肉マン初代OP「キン肉マン GO FIGHT」 2代目OP「炎のキン肉マン」・・・共に歌は串田アキラ)歌は、キン肉マンと言えばこの人を外して語ることはできない、串田アキラ!宇宙刑事物で有名な彼だが、キン肉マンという永遠の作品に最も貢献した事も忘れてはならないだろう。シリーズのOPの中では意外に知名度は低いが、串田アキラと言えば、この1曲と言っても過言でない曲に仕上がっている。作曲は、キン肉マンの多くの曲を手がけた、芹澤氏。芹澤氏は、非常にメロディーが軽快で、80年代青春メロディーが多い。この曲に関しては、そこまでは言えないが、ノリに乗って歌ってもらいたい1曲である。
作詞:森 雪之丞 作曲:芹澤 廣明 編曲:京田 誠一