鳥羽の植物

アサマツゲ(朝熊黄楊
Buxus microphylla var. japonica

 アサマツゲは、ツゲ科ツゲ属の常緑低木で、本州、四国、九州の山地(特に蛇紋岩や石灰岩地帯に多い)に局所的に自生しています。伊勢神宮の神域である朝熊山に多く自生していることから、この名が付けられています。 
 鳥羽市では、堅神町・河内町の朝熊山、船津町の行者山、菅島町の大山に自生しています。これは、ジングウツツジとほとんど同じ場所ですが、白木町には見当たらないようです。

アサマツゲの紅葉       (2009年1月17日撮影)

 この地方のアサマツゲは、冬になると紅葉することで知られています。上の写真は、蛇紋岩の岩肌が
露出する船津町の行者山北側の通称「金山(かなやま)」で撮影しました。我が家の庭にもアサマツゲが
植えられていますが、冬になってもほとんど紅葉しないことから、超塩基性岩である蛇紋岩の風化した
土壌が紅葉に関係しているのではないかと考えられています。

アサマツゲの花    (2009年3月15日撮影)

3月中旬〜4月に枝先に小さな黄緑色の花を
咲かせます。

アサマツゲの新芽 (2009年3月21日撮影)