高向共盛団とは

 その年の高向大社の神祭(大祭・小祭)に奉仕し、二月の大祭・御頭神事の当日に禱屋番を努める。
高向区の禱屋番は当主が21歳以上の男子の家で、20歳以上になれば禱屋入りし禱屋の資格を得、順番が来れば禱番役を引き受ける。禱屋番を努めることは、「トヤを焚く」といって、氏子としての責任を果たすことに努める。以前は大社3人・鏑社3人の計6人であったが、平成10年ごろから禱屋入りの人数の減少から大社2人・鏑社2人の計4人で引き継いでいる。

○2月禱屋(上・鏑の2人)・・・・・・3月の初子の日に近い日に自宅に分霊を祭祀(オワケさんをまつる)

○12月禱屋(上・鏑の2人)・・・・・12月1日に近い日に自宅に分霊を祭る

   禱屋祭といい、旧・現・次の3人がそれぞれ上と鏑に分かれて分霊を現在の禱屋の家に祭祀する

 高向区では、御頭神事に関する限り古来から階級的年齢的な職制が継承されてきました。明治の末期に共盛団という雅号を使用することになったが、神祭の当日、夜間の打ち祭り行事に奉仕する氏子中の16歳から41歳までのもので構成され年齢別には次のように分かれている。

○前髪  16歳から18歳まで団員を言う。

○額地  がくち・ひたいじ・したいじ とも称され、19歳から20歳までの団員を言う。
       額地は前髪を指揮して、若衆中の雑役処理に当たるのを役務とする。

○若衆  21歳から30歳までの団員をいい、1(21歳)、2(22歳)、3(23歳)・・・・・9(29歳)と
       9段階に分かれ、このうち三と六とは、御頭を揚げるときの一番名乗りの特権がある。

○中老  31歳から41歳までの団員で、若衆からみて老分と称された。

       42歳以上は村の年寄役につける資格を得る。

  分霊を祭るオワケさん  共盛団団長が禱屋宅で   禱屋に到着   御頭が到着し納まる

     
 楽をたたいてお迎え   共盛団員も元気!  楽で盛り上げ  今から行くぞ!
禱屋番(禱屋)