「いらっしゃいませ」 「あの〜、すいません。こちらトイレですか」 「はい、ここは最新式完全肥料化トイレでございます」 「え〜と、小のほうをお願いしたいんですけど・・・」 「こちらへどうぞ。初めてのご利用ですか」 「はい」 「では、こちらへお名前をご記入ください」 「はい、・・・こ・・み、と」 「では、質問にお答えください」 「え、あの、できたら早くしたいんですけど・・・」 「すぐに済みますのでお答えください。現在、お薬を服用されてますか」 「いいえ」 「今までに、尿から糖や蛋白が検出されたことがありますか」 「いいえっ」 「8時間以内に飲酒されましたか」 「いいえっ!」 「最後の食事はいつ、なにを召し上がりましたか」 「ああああの、そそそれ、な何か関係が・・・」 「お客様の尿が肥料として使用できるか、またどの野菜に適合するかを判断するために必要な質問なのです。お答えください」 「・・・朝、7時に、納豆、と、わかめ、の、みそ汁です」 「結構です。質問は以上です」 「あああ、じゃあ・・・」 「では、その足のマークのところで、目を閉じて片足でたっていただけますか」 「あの・・・かっかなり、切羽詰ってるんですけど」 「お願いします」 「どのくらい・・・?」 「30分です」 「ええっ!」 「あ、失礼しました。30秒です」 「くうぅ〜・・・ま、まだですか」 「お客様、ふらふらされているようですが」 「いえ、これはもじもじですぅ」 「はい、結構です。次にその場でジャンプしていただけますか」 「ふんぬっ。ががっ」 「お客様、腰がお悪いんですか」 「いえ、膀胱が疲労気味で・・・」 「顔が青いですよ」 「そのうち、黄色くなると・・・さあ、次は」 「では方式ですが、一般にされますか。それとも成分で?」 「せ、成分・・・ってなん・・ですか」 「尿から必要な成分だけを抽出いたします」 「残りは・・?」 「戻します」 「ぜひ、一般で〜」 「200ccと400ccが・・・」 「全部、全部!」 「それでは、そちらの個室で・・」 「ありがとう!ありがとう!」 「このチェックペーパーに一滴だけしみこませてください」 「ひががんぎぎぃ(つはっこおおうっ)ににに、これでどうだぁぁ〜」 「ありがとうございます」 「どどどどこだああ、トイレはどこだあああ」 「お客様、チェックによると本日は不適格ですね。また、体調のいいときにお越しくださいね」 「おお、にょー!」 |