9、パクリについて
「・・・はて、ここはどこじゃろう。真っ暗だし、なにも聞こえんし、なにも臭わん。おーい、だれかおらんか〜」 「ふふふ、心細いかい」 「だ、誰じゃ?」 「誰、だって? 尋ねたいならそちらから名乗るのが礼儀じゃないんですかね」 「ワシか。ワシは『うっふん漢字ちゃう』の金田一カルピコ博士じゃ」 「ふん、たいそうな名前だね」 「たいそうなとはなんじゃ。ワシが名乗ったんじゃからそちらも名乗らんかい」 「私? 私はね、某占いサイトの『うっふん信じちゃう』の『マンガイチアタルピコ』さ」 「なんだとっ、ウチのパクリじゃないか!」 「何を言ってんだよ、パクッたのはそっちだろ。あんたの今日の運勢は『警察に捕まる』だぞ」 「なんでワシが警察に・・・」 「逮捕します」 「な、なんじゃ?」 「本官は、某警視庁サイトの『うっふん禁じちゃう』所属の『テイシイチマモルピコ』です。あなたをパクリの現行犯で逮捕します」 「おいおい、なんでワシが・・・」 「とぼけちゃいや〜ん」 「なんじゃ、あんたは」 「アタシは、某カワユイサイトの『うっふんファンシーちゃう』の『キンパツイチカールピコ』よ。アタシをパクラないでぇ〜」 「だから、ワシはパクってないって」 「なまんだぶなまんだぶ、嘘をつくと成仏できませんぞ」 「今度は誰じゃ」 「拙僧は、某仏教サイト『うっふん卍ちゃう』の『モクギョウチポコポコ』と申す。すなおに罪を認めなされい」 「罪も何も、パクッとるのはそっちじゃないか」 「ちょっと、あなた。ワタクシは某政党サイトの『うっふん幹事長』の『ギインバッチアルピコ』という者ですがね。秘書がやったなら秘書がやったと言いなさいよ」 「秘書なんておらん。なんなんじゃ、ここは・・・」 「オレは某ボクシングサイトの『うっふんパンチしちゃう』の『メッタウチタオルピコ』だけどよう。いつまでもとぼけてるとやっちまうぜ」 「ぼ、暴力はいかんぞ。ワシが何をしたというんじゃ」 「某財宝発掘サイト『うっふん探知しちゃう』から来た『キンダンノチホルピコ』です。今日はあなたにパクられた人が集まってるんですよ」 「そ、そんなバカな・・・」 「『うっふん男子ちゃう』の『キンヲトリカマピコ』よ。あんたのも取っちゃうわよ〜」 「あわわ・・・」 「うへへ〜『うっふんカビちゃう』の『キンガトビフエルピコ』だよ〜ん。やれやれ〜」 「あわわわ・・・」 「『うっふんランチジャー』の『サンドイッチハラペコ』です。おまんまの食い上げだー」 「うわー、誰か助けてー・・・・・・」 |
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「あ、博士、目が覚めました?」 「・・・え?」 「よく寝てましたねえ」 「・・・ワシは・・・寝てた・・のか?」 「そうですよ、すっごくうなされてておもしろかったですよ」 「・・・そうか・・・寝てたか」 「ふふ、まだ寝ぼけてるんですか」 「おい」 「はい?」 「ヤサイヘンに『夢』で『メキャベツ』にしよう」 「・・・博士、どんな夢みたんですか」 |
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