あくせく一句  第九夜

あけましておめでとうございます。奥さんショック!ダンナはギクッ!どこで付いたのキスマーク。二十一世紀最初のあくせく一句です。お正月の第一声といえばこれ「初春シャンソン大会!」おお、わたくし種田米床火、今年はよく舌が回ります。


 年の瀬に 「かたづけなさい」を くりかえす
 「大地の子」 おかげで毎日 朝寝坊
 飲み会も 留守番ばかり するのみかい! 
(詠人 kimkim)

夜更かしして見ている番組が「大地の子」であったために、非常に句らしくなりました。これが「ゲバゲバ90分」だったらこうはいきません。子供は散らかし放題。夫は飲み会三昧。イライラは日毎につのり、ついにkimkimさんはキッチンゲバゲバーに。誰もいない台所で一人「ゲバゲバピー」にむしばまれていくのです。なんじゃそら。


 知らぬ間に しおれて枯れて 土になる
 どこにでも 生きる道あり 屋根の草
 初詣 みくじに託す 我が願い 
(詠人 芽香出高)

人生の悲哀を、はかなさを、寂寞たる風景の中に見出し、研ぎ澄まされた感性で選りすぐりの語彙を駆使し、切々と詠み上げた高尚な句です。てなこともたまには言ってみたいじゃありませんか。ではこの三句の前に届いた句を見てみましょう。


 飛ばされる 財布の中身と 俺の首 (詠人 芽香出高)

この句の後に前記の三句が続くと、とたんに不安な色調を帯びてきます。何かあったのでしょうか。それに触れてはいけなかったのでしょうか。心配です。でも最後の「我が願い」は「浦和レッズの躍進」だそうです。


 さあ〜やるぞ 勇んで出たけど 寒くて止めた (詠人 kakko-)

なんと人の心に響く句でしょう。どれだけの善男善女が「ボクもアタシも」と手を上げていることでしょう。まさに精神の流通。そのためには五七五なんてワクは不必要ですよね。ところでいまさらなんですが、一句詠まれたんですよね。掲示板から勝手に取り出したんですけど、カキコの一部分じゃないですよね。違いますよね。


 紅白の 勝負を決める 野鳥の会
 三角の 眉毛に来る 福の神
 米床火 お鼻が折れて マイと子か 
(詠人 霊魔)

一句目は野鳥を愛するちづるに、次は三角眉毛が愛くるしいこみに、最後は名前が一発変換できないわたくしへの献句です。確かにわたくしは天狗になってました。hiroさんが「こめとごか」だと思っていることを知るまでは。おかげで自分を取り戻し、立候補は踏み止まることができました。ありがとうございます。


   二十一世紀突入記念新春特別企画 ももいろ一句


下着をチェックかわゆいピンク、ボクもアナタもTバック。種田米床火です。このコーナーでは私の名前までイヤラシイ気がします。


 わたしはね 生がだいすき うふふのふ (詠人 山の上のオクラ)
 生大根 大きくなったら 折れちゃった (詠人 霊魔)

オクラさん、ダイコンのことだってわかりません。霊魔さん、ダイコンに「生」はいりません。コメント短いでしょ。このコーナーはチラリズムでお送りしています。


 スキ間から 小箱の中が チラチラリ (詠人 米床火)

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