あくせく一句  第三夜

みなさまこんばんは。一日一句、三日で三句、人の噂に四苦八苦。あくせく一句の時間がやってまいりました。進行役の種田米床火です。どうやら更新されたようです。では、まずこの句から見てみましょう。


  アオムシは フルコースより バイキング

アオムシ料理の話ではありません。アオムシの食習慣について詠んだ句です。彼らがキャベツの葉を一枚食べ終えてから次へ移ってくれれば助かるのですが、実際は好き勝手に食い散らかし放題なのです。下品です。行儀が悪いです。外側から順番に食べてくれれば我々は中心の美しいキャベツを収穫できるのです。このルールを守ってくれるなら、成長のために四〜五枚の葉を残すことを約束しましょう。どうです。我々も可憐なモンシロチョウの幼子を憎んでいるなんて他人に思われたくないのです。一考を願います。


  枝豆か 大豆で食うか 迷いグワ

収穫の遅れてしまった枝豆。すでに葉は枯れかけている。今から慌てて取って枝豆で食べようかな。でもビールには涼しくなってしまったしな。かと言って大豆にするには干さなならんしな。でも干した方が長持ちするよな。枝豆なら茹でるだけなんだけどな。こうやって、三週間が過ぎていったのです。


  ITも N:P:Kも TPO

要するに、パソコンも肥料もその場に応じた使い方をしろっつーことですね。ちなみに“N:P:K”とは窒素、リン酸、カリのことで肥料の配合比率がこのように記されているのです。一応、野菜関係以外の方のために。なにやら学が伺えますね。インテリですね。この句には、もうひとつ注意点があります。それは季語が“桃”だということですね。なんせそれしか日本語が入ってないんだから。
さてお時間です。続くのでしょうか。疑問です。

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