あくせく一句  第二十一夜 青天の霹靂



 年金改革 庶民にゃ地獄 しょせん政治は見栄と欲。みなさま、お久しぶりです。口ぶりからは年金をもらってそうな種田米床火です。一年間にあくせく一句の更新と元日ではどちらが多いか微妙になってきました。うろ覚えのやり方でスタートです。


  思い出せ 俳句コーナー 思い出せ      (詠人 とらきちまま)


 おお、思い出しました。この投稿のおかげで思い出しました。でも、とらきちままさんも思い出してくださいね。このコーナー「あくせく一句」と言うタイトルなんですよ。「俳句コーナー」でも「あくせく一句」でも同じ七文字ですからね。


  大掃除 とぼけてみたい どこまでも     (詠人 tomato


 「どこまでも」とは言っても、正月さえ迎えてしまえばこっちのものです。だがしかし、大掃除だけとぼけておけばそれでいいんですか。そういうタイプの人はほかにもいっぱいとぼけてたりするんですよ。扇風機を片付けるのをとぼけたり、クリーニングが終わった衣類を取りに行くのをとぼけたり、あるいはうっかり床に落とした弁当のおかずをダンナさんの方に入れてとぼけたり・・・。


とぼけても 消えてはくれない こみのやま  (詠人 おれおふりねら)


とぼけたぐらいで消えてくれるなら、どこの自治体も困ったりしません。家電リサイクル法なんか必要ありません。ゴミ屋敷騒動なんて起こりません。と、とぼけてみましたが、「こみのやま」ってなんじゃーい!むか〜しの相撲取りかー!


  大掃除 夢の中では はや終了        (詠人 樹下@草木子)


 樹下さんが夢の世界に堕ちてゆく様が手に取るようにわかります。「さて」と言う掛け声とともに始まった大掃除。普段開けない押入れから見つかったダンボール。確認してみると中身は少女時代のコミック雑誌。「あら、懐かしい」と、ついページを開くとそこは夢へのカウントダウン。夢の中でゴールした大掃除も、目覚めて見ればほとんどスタート地点ってことに気づくでしょう。


  大掃除 ごみの山では 死にゃせんて    (詠人 カントリーまぁむ)


 まぁむ家の散らかり具合は死なない程度に抑えられているんですね。言い換えれば「死ぬほど散らかっている」の一歩手前ってことでしょうか。ひょっとして「死ぬほど」から「死にゃせん」のレベルにすることを大掃除と言っているんでしょうか。でも「ウチ、死ぬほど散らかってるの〜」と言っている人より「汚れてると言っても死ぬようなことはないよ」という人のほうが一緒に住みたくはないですね。


  冷蔵庫 後ろは見るな 動かすな      (詠人 とらきちまま)


 そうは言いますが、動かしてみることをオススメします。ひょっとしたら、転がり込んだ10円玉や行方知れずの宝くじが見つかるかもしれません。たとえ見つかったのがゴキブリの卵だったとしても、孵化前なら繁殖を防ぐことができるじゃないですか。とはいえ、苦労して冷蔵庫を動かして見つかったのが、転がり込んでカビの生えた牛乳のふたやはずれくじや、孵化後のゴキブリの卵の残骸だったとしても、私に文句は言わないでくださいね。わたくし、とぼけますから。      


  くりすます とぼけてごまかす ぷれぜんと (詠人 おれおふりねら)


 確かに、大掃除とクリスマスは同じ時期のイベントです。にもかかわらず、今回ほかの投稿者がクリスマスに一切触れなかったのはなぜか。それは、皆さんクリスマスがすむまで大掃除のことなんか考えてなかったんですよ。いわば「クリスマス=大掃除イブ」なのです。全員、主婦なのに・・・ 


  クリスマスイブ 一夜明ければ クリスマス (詠人 霊魔)


 一年さかのぼったら、こんな方がいました。(第19夜参照)
主婦です・・・


 さて、天災と投句は忘れたころにやってくる。更新は投稿者が忘れたころにやってくる。とぼけるなーごまかすなー歯を食いしばれーボディーだチンだ!もし、万が一、仮にそういうことが起こり得るとして、次があったらまた会いましょう。






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