あくせく一句  第十九夜 復帰

充分休息みなぎる気力、やっとのことでカムバック。みなさま、長らくお待たせしてしまいました。私ですか? いやだなあ、米床火ですよ、種田米床火。え、覚えていない? またまたそんな・・・え、「米床火」が変換で出ない? そんなつれないことを、私ですよ、ワ・タ・シ。え〜い、じゃあ、これならどうだ。



 解説も チョー冴え渡り 米床火     (詠人 じゅん)


ね、昔はこんな風に言われてたんですよ。確かにこの流れの速いネット界の奔流の中で、十ヶ月も甲羅干しをしてた私が悪いんですけどね。だけどそんなに簡単に忘れちゃうなんて・・・あ、そうだ! じゅんさん、じゅんさんなら覚えてくれてますよね。いやいや、「よねゆかひ」じゃないっつーの。



 大晦日 一夜明ければ お正月     (詠人 霊魔)


さて、ではこの十ヶ月を駆け足で振り返ってみましょう。忘れもしません、思えばこの一年はこの句で幕を開けたのでした。・・・いや待てよ、この句で去年を締めくくったんだったかな。え〜と、確か・・だがしかし、いやそんな、ところが・・つまり・・



 春を待ち 長湯しながら 五七五     (詠人 こうちゃん)


私の知る限りでは、詠人はスズメの涙・・じゃなくて、カケスのサミー・・じゃなくて、ヒバリのマドロスさん・・じゃなくて、そうそう、カラスの行水のはず。お風呂で575も数えられないと思いますよ。ところで、私、行数稼ぎをしているように見えます?



 腐っても 堆肥と言えるか このにおい     (詠人 キュウパパ)


食中毒警報が出る頃の句ですね。腐敗と発酵の違いがひしひしと伝わります。匂いだけじゃなくて、目にもくるんですよね。しわしわ〜て感じで。ま、鯛なら多少腐ってても食べるんですけどね。冷蔵庫や電子レンジの中で堆肥ができていたときはビックリしますね。



 ああ楽し 子供にかえる 夏の川     (詠人 芽香出高)


楽しいですよねえ。夏の川で子供やかえるを見ているのは・・・



 野営の夜 友とビールと 笑い声     (詠人 芽香出高)


怖いですよねえ。友達とキャンプ中、どこからともなく聞こえてくる笑い声・・・



 ギラギラと ギラギラギラと お日さんが     (詠人 いいちこ)


暑い夏、お日様がギラギラ照りつけているんだな、と思ってはいけません。俳句とは行間を読む文学。ゆえにこの句はこう解釈しましょう。お日様があんまり照りつけるから(暑いし汗かくしイライラするしなんか世間を驚かすことでもしでかしてやろうかと思ったらなんだ若い女の子たちが短いスカートをはいたりなんかしてタマランな、てなことを考えて)ギラギラしているいいちこ氏。・・・すごくギラギラしています。



 蒼穹たかく はぐれ雲     (詠人 樹下@草木子)


いやいや、私の間違いじゃないんですよ。こういう投句なのです。みなさん「蒼穹」って何か知ってますか。青い空のことですよ。するとこの句は「青い空、白い雲」ですね。そう、ポンキッキのオープニングです。いやいや、樹下さんのことをガチャピンって言ってるんじゃないんですよ。似ている似ていないはともかく・・・


さてさて、今日はこのぐらいにしといたるわ。久々のあくせく一句。こんなコーナーだったかな? 米床火のキャラすら危うい感じ。ともかく今日は切り上げて、次回にすベてを捧げます。ホントかしら。十ヶ月も待たせてワシの句はまだかーいとお嘆きの貴兄、十ヶ月も十一ヶ月も一緒でしょ。ではでは次回をお楽しみに〜。


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