あくせく一句  第十五夜

ねえちゃん半額お昼のマック父ちゃんおうちでiMac(詠人 霊魔)。実はまだ続いていたあくせく一句の時間です。たくさんいただいたタイムリーな句も、すっかり季節はずれになってしまいました。季語があるほど不利なコーナーの司会者、種田米床火です。


 芽は出たよ カラスに全部 食われたよ・・・ (詠人 芽香出高)

トンビにアブラゲとはこのことと、ハトが豆鉄砲食らったような顔をしている芽香出高さんが目に浮かびます。鵜の目鷹の目で探しても、捜査はいつもフクロウ小路。被害総額はカナリヤもので、サギだドロボーだと騒いでも、キツツキお灸はすえられぬ。畑に芽が出りゃ「どうぞクイナ」と餌でツルようなもの。カッコー悪いぞクジャクじゃ言うな。セキレイさっぱり忘れましょう。なんなら種を送りましょうか? ペリカン便で。


 旦那さん すいかばかりを みつめんでぇ〜 (詠人 山の上のオクラ)

それは仕方のないことでしょう。旦那さんにとって、甘くみずみずしいスイカの収穫は何よりの楽しみです。それに引き換えオクラさん、あなたはもう収穫済みなのです。昔から言うではありませんか。「採った野菜に追肥はいらない」と。今のあなたは、軒先に吊るされているか、ダンボールに入れられて暗くて涼しいところに置かれているか、つまり「保存」の状態にあるのです。クサらないでくださいね、捨てられますよ。


 大人盛り さらに子らの 残り食う  (詠人 くまぽん)

くまぽんさんは「おとなざかり」なんですね。それではたくさん食べなければなりません。しかし、資料によると独身ですよね・・・? わかりました。コンビニにたむろしている子らが食い散らかした後をかたずけているんですね。子らが去るとゴミ箱の陰からささっと出てきて残り物の始末。食べ物を大切にする心は見上げたものです。でも、「おとなざかり」の人がとる行動ではないですね。


 七夕に 十人十色の チャットかな  (詠人 霊魔)

違いますね。十人五色ぐらいで、あとはエロ一色でした。エロにかける情熱、執念、献身は並大抵のものではありません。サメが泳いでいないと呼吸ができないように、エロなことを言っていないと死んでしまうんでしょうか。昔は「モモイロ」と風情のある呼び方をしたものですが、いまやエロの傍若無人、群雄割拠、百鬼夜行には手がつけられません。七夕だというのに。


 思い出す ミミズ千匹 畑にも  (詠人 たかお芭蕉)

ほらね。これを投稿した勇気にも脱帽しますが、この俳号にもびっくりです。しかも、この句がデビューです。とんだ新人もいたものです。


 下ネタの にほいをかいで やって来る  (詠人 たかお芭蕉)

おのれがにほいの元凶じゃー!


 同じスレ あちらとこちらで 大違い
 楽しゅうて やがて悲しき ズッキーニ
 茄子きゅうり ヘチマ大根 ズッキーニ
 見せられぬ 作るのやめよう この野菜  (詠人 爆笑水)

ここにもズッキーニに取り憑かれた人がいます。3句目を見るとこの方の嗜好方向が伺われます。でも、男性です。それよりも重要なことを発表いたします。2句目「楽しゅうて〜」この句があくせく一句投稿第百句となりました。百ですぞ、百。どれだけすごいことか百回起き上がり腹筋をしてごらんなさい。百度の風呂に入ってごらんなさい。百ヘソゴマ痩せて見なさい。事態の重要性が飲み込めるでしょう。わたくしは今、泣いています。


 「あくせく」を 笑い飛ばして 1万回  (詠人 霊魔)

さらに、「あくせく日記」のカウンターが10000を突破しました。一万ですぞ、一万。一万フィートから飛び降りてごらんなさい。一万ボルトに感電してごらんなさい。一万円ください。・・・ところで、霊魔さんが笑い飛ばしたのが一万回じゃないでしょうね。だとしたら、常連さんだと思っているのは、みんな霊魔さんの変名? まさかサシで句の解説してるとは思いませんでした。

百足百均百面相、万力万モス万年床。今回はお祝いがふたつもありました。これもひとえに皆様のおかげです。一万アクセスで百句ということは、100カウントが増えるごとに一句投稿されるということです。いえ、ただそれだけですが。では今宵の「あくせく一句」これにてお開きとさせていただきます。

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