あくせく一句  第十二夜

コニャニャチワ。ボクは豚肉アダ名はポーク、勤める会社はエースコック。あくせく一句も十二夜になりました。ジャニーズファンのみなさん、ジュニアではありませんよ。十二夜です。ちなみにこの場合の「ジュニア」は「サクラ」と同じ音程だそうですが、わたくし米床火は「パピヨン」の音程で読んでしまいます。


 今日もまた 頭の中だけ 更新更新 (詠人 ふうてんこうちゃん)

そうなのです。わたくしも頭の中では第七十八夜まで進んでいるのです。活発な脳細胞にキーボード操作が追いつかないもどかしさからでしょうか、聡明な頭脳がモニターを見ると眠ってしまうのです。なぜそうなるか、おおよその見当はついています。時間割表で更新の時間が晩酌と就寝の間にあるのがいけないのだと思います。でも、時間割で決まってるんですから仕方ないですよね。


 繋がると 言われてから買え ターミナル (詠人 不死鳥ロッケンローラー)

フレッツが繋がる地域かどうかわからないうちにターミナルを買ってきた夫に当てて詠まれた句です。いうなれば、当確が出る前に達磨に目を入れる立候補者みたいなものですね。あるいは、夏休み初日に絵日記の天気を全部書いてしまうような方ですね。または、蚊に食われそうなところにあらかじめムヒを塗っておくようなひとですね。ところで、ターミナルってなんですか。


 電気毛布 OFFにするのは 決まって夕方
 貰うけど 決して使わぬ 私のこづかい (詠人 kakko-)

わかりました。タマゴをかえそうとしていますね。忙しい昼間は電気毛布にまかせて夕方になるとkakko-さんが体温で温める。なんと涙ぐましいお話でしょう。まだ見ぬ我がヒナのために貯蓄も始めたのですね。「決して使わぬ」という断固たる口調。決心の強さが伝わってきます。ところでkakko-さんが産んだのですか、タマゴ。


 小太りを 落とす勢い 太ったぞ (詠人 マメダ丸)

見えます。そこは大海原をゆく海賊船のデッキ。海面には獲物を求めて鮫のせびれがうようよしている。肩にとまらせたインコにマメダ丸さんがヒマワリの種を与えるごとに、海に突き出した板から小太りがひとり、またひとり。ひいぃ〜。マメダ丸さん、標準と小太りの境目はいくつなの。わたくし45ヘソゴマに戻っちゃったけど大丈夫ですよね、ね。


 さいえんは ことばにならない ことばかり (詠人 ワダクン)

ことばにならないことをわずか十七文字で表すとは、おそれいりました。しかも「ことば」ということばが係結びになってます。しかしなぜすべてひらがななのでしょう。気になったので調べてみました。「才媛」学才のある婦人、「再演」再び上演すること、「菜園」野菜畑、「犀園」サイの園。さて、何について詠んだ句なのでしょう。


 冷飲んで 酔うて真似する 松鶴かな (詠人 小米床)

「だゃ、だゃれが酔おてんねや」てな感じでしょうか。やはり松鶴にはヒヤでんな。湯のみできゅい〜って。度が過ぎると「すびばせんね」と枝雀が出てきばす。今ね、アタシもいい気分。ひさびさに洋酒なんか飲んじまったものだから。え、酔うて解説しとんのかって?ほらあんた、シラフでやっとれるかいっちゅうねん。どない難儀しとると思うてんねん。やっと仕上がった思たらちづるに「ボツ」やとか言われて。ホンマ、なめとったらアカンでぇ〜。あ、おカアちゃん、ゴメンチャイ。


さて、蛍のひかり窓の雪、今宵のあくせく一句はこれまで。お肌のためにも早寝早起き腹は恥部。春眠曙をおぶわずといいます。また春にお会いしまショー。

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