あくせく一句  第十一夜

おまっとさんでございました。夢は牧畜足りない貯蓄借りてみようかレ・イ・ク。あくせく一句の時間です。レイクエンジェルに宣伝を頼んだところ、「レ」の人が「ハ」はできないということで断られました。落胆している米床火でお送りします。


 次見たい ももいろ一句 もう一句 (詠人 ふうてんこうちゃん)
 駄作でも 載るのが律儀 あくせく一句 (詠人 霊魔)

というわけで宣伝風の句を選んでみました。このコーナーでは名作駄作を問わず、ももいろでありさえすれば掲載されます。いやいや、ももいろでなくてもいいです。名作か駄作かは、わたくしが解説しやすいか否かで決まります。何の影響もありませんが。しかし、ももいろを望む声が多いのも事実です。おそらくその人たちは「句」以外の「ももいろ」にも興味があるはずです。コレクションしているかもしれません。交換会しませんか。


 はかなげに 立つ豆に見る 我が姿 (詠人 芽香出高)

わかりました。べろべろに酔っぱらった時の姿ですね。ダレカレ構わずからんでいったり若い女性にしなだれかかったり。でもそれはツルじゃなくてクダを巻いているのですよ。えっ、違う?雪に埋もれてしおれかかっていてもかろうじて立っている様子が、ですか。二日酔いで辛いのに出勤していく姿ですね。


 夏野菜 つわもの供が 夢の後 (詠人 水道やさん)

確か元の句は古戦場を見て詠まれたんですよね。ひょっとして水道やさんの畑は草ぼーぼーなんでしょうか。枯れたナスやエダマメがヨロイカブトのように転がり、トウモロコシやオクラの残骸が槍や刀のように打ち捨てられ、トマトやピーマンがシカバネのように朽ち果てて、武者の亡霊たる虫たちがキャベツやハクサイをムシャムシャ食い散らかし、水道やさん一家を兵糧攻めにしているのですね。おお、コワ。


 虫がいた あわてて軍手 とりにいき
 こどもの日 イチゴたっぷり 今が旬
 朝見れば いつも三日月 わがキュウリ
 秋ジャガ掘り 数に入れたい 種イモを
 年越して どうしようか トウガン3つ   (詠人 キュウパパ)

一連の句の中に畑の一年が凝縮されています。でも「ヤッター」と喜んだのはこどもの日だけ。三六五分の一では率が悪すぎます。逆に考えてみましょう。「ヤッター、キュウリが曲がってるから漬物樽に入れやすいゾ」「ヤッター、トウガンがみかんのかわりに鏡餅に乗せられるゾ」どうでしょう、逆転の発想。だから虫を見つけてから軍手を探すのではなく、軍手を持っているときに畑に虫を放すのです。ごめんなさい。怒らないで。


 歯医者さん 行こうと思えば 肩がこる (詠人 霊魔)
 歯医者さん 本命治療は 最後なの (詠人 えつこ)

歯医者さんは嫌われています。なぜか。わたくし先日目医者に行って疑問が氷解致しました。見苦しいからです。眼科を訪れたわたくし、最新医療器具に頭を固定され、ルビーのように紅い眼からはらはらとこぼれる大粒の真珠。「センセ、痛い」 さて、歯医者になだれこんだ霊魔さんとえつこさん。幾多の患者を闇に葬った治療椅子に縛り付けられ、ジャッキで閉じられない口からはヨダレ汁がほとばしる。「ぐげがげ」二人に迫る無免許医。「野郎!ニラ食いやがったな。こうしてくれるわ」キュイ〜ン、ガリガリッ「ごげー!」ごめんなさい。許して。


さて、わたくしもう疲れ果てました。バヤリースならいいけれどバイオレンスは向いてません。だから自分の句がないからといって、ヒットマンに依頼したりしないでくださいね。次回はあなたの句も載りますよ。きっと。それではみなさん、ご〜き〜げ〜ん〜よ〜

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