畑 日 記

           「わすれな草を貴方に」                  2000/11/10

よーし働くぞ、と会社では見せたことのない意欲をみなぎらせて、長靴をはき玄関のドアを開く。いい天気だ。ひと汗かくぞ。あ。タオルを忘れて家に入る。外から取れるようにタオルを庭に面した掃き出し窓に置き、再び外に踊り出る。ネギに土寄せでもするか。あ。物置の鍵を忘れてた。家に入り鍵を取ってくる。あ。ぞうりを履いとるやないか。長靴を履きに玄関へ。うちの玄関の蝶番の寿命が心配だ。

まずはラストになったナスを収穫しよう。献立が決まってから必要なものを収穫できるように、収穫ばさみは勝手口に常備されている。こうしておくととても便利なのだ。勝手口の鍵を開けるのを忘れていた。家を半周して玄関から入り、勝手口の鍵を開け、長靴を履いて外から勝手口へまわり、はさみを手にした途端に思い出した。玄関の下駄箱に妻の花切りばさみが置いてあったのだ。

やることは山ほどある。ニンジンの苗に液肥をやろう。バケツに水を張り液肥を混ぜる。しかし見てみるとひどい雑草だ。雑草に肥料をやることはない。草取りを始める。後で草を集めるのが面倒なのでバケツを取ってくる。草を取っていると、石の多さが目に付く。改めて石拾いをするのも面倒くさいので石用に別のバケツを持ってくる。風で飛んでくるのか、ゴミが気になる。ビニールひもや紙くずを拾い、ゴミ箱へ。そういやナスを片付けるんだった。支柱に縛ってあるひもも一緒に捨てよう。支柱を片付け、スコップでナスを掘り起こす。隣のサトイモの葉がうっとうしい。ついでに少しサトイモを掘ろう。二株ほど掘った。あれ、バケツがない。ニンジンのところに二つもある。仕方がないのでスコップで運び、園芸用たらいに放り込んでバケツの水を入れ、芋を洗う。

水が冷たいと思うような季節になってきた。タオルタオル。掃き出し窓の鍵がかかっていた。手を振って乾かし、家に入ってタオルで拭く。あー疲れた。ゴロリと横になる。あ。サトイモをしまうのを忘れとる。仕方ない。起き上がって勝手口から外へ出る。ありゃ、ナスが放りっぱなしや。ナスとサトイモのザンガイをザンガイ捨て場に捨てる。おや、バケツが二つもあんなところに。

あっ、草取りも石拾いも忘れとった。ああっ、液肥やるの忘れとった。あああっ、液肥でサトイモ洗てしもた。なんと段取りの悪いことか。年間予定より一日の作業予定を立てたほうがよさそうだ。ネギの土寄せは忘れたままだったし。

しまった。ミョウガのこと書くの忘れとった。

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