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2005/3/1作成
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幸せ探しの旅 第十一回

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第11回 予定外の八幡様

私は今、愛知県豊田市の山奥、足助町を訪れています。
足助はこの地方ではかなり有名な観光地です、桜や紅葉のシーズンともあれば人と車であふれているそうです。
山間の自然豊かなこの足助町に、桜も紅葉もないこの時期にやってきたのには理由がありました。神社ではありません。

足助八幡神社 鳥居
というわけで、足助八幡神社です。
足助町の中心部に入る橋を渡るとすぐです、嫌でも目に付くこの神社をぼんやりと通り過ぎる杜川ではありません。
この一年間、神社に行く⇒お参りする⇒おみくじを引く を繰り返した私は、鳥居を見た瞬間に反射神経でデジカメを構えていました。


前回の最後に「次は静岡」と書いたことを覚えておりますでしょうか?忘れていた方は読み飛ばしてください。
もともとは別の目的でこの足助町に来たのですが、上に書いたように鳥居を見た瞬間「鍛え上げた反射神経」というやつで写真を撮り、「つい、いつものクセ」で参拝を始めてしまいました。
神様のお導きを求めておみくじを引き続けるのが『幸せ探しの旅』の王道ですが、偶然の出会いもまた神様のお導きというものです。無下に素通りするわけにも行きません。

というわけで予定を変更し、今回は足助八幡宮にお参りします。

狛犬
狛犬です、可愛いような可愛くないような…頭の出っ張りが角に見えないこともありません。
顔も人間っぽく、なんとなく誰かに似ているような気もします。



ここはあまり奥の深い境内でもないようで、鳥居をくぐればすぐに拝殿です。

拝殿
境内はさほど広くないのですが立派な拝殿です、屋根のカーブが見事ですね。
ココは普通の神社にありがちな「鳥居をくぐってまっすぐ進んで拝殿に向かう」のではなく、鳥居⇒左折⇒手水舎⇒右折⇒拝殿というコースになっております。



手水舎で手を清め、拝殿に向かいます。拝殿横の社務所の前にはおみくじを結びコーナーが見えます。おみくじ在りは確定です。

おみくじ3種
おみくじはこの箱の中に入っています。
左から「こどもみくじ」「一般みくじ」「恋みくじ」と3種類あります。どれでも初穂料100円です。
当然、恋みくじを選びます。

恋みくじ
中吉でした。まあ、いつもの事ですね。
「孤独の思いに泣かないで待ちなさい、思いがけず良い人が現れます。至福の時がまっています・・・後略」
中吉の割には今までで最も期待させる内容です。「今年こそは!」とテンションが上がります。
星座:蟹座、牡牛座が最良運。魚座でもよい。
血液型:AB型が良い、A型でもよい。
年齢差:5歳以上の差があるとよい。
干支:酉年生まれの人が良い
かなり絞り込まれています。ここまで具体的に言われると、本気にしてしまいそうです。



そして肝心の吉方は・・・ありました。
吉方:南か東北の人が良い。北はさけたほうが良い。

南か東北という事ですが、足助町は豊川稲荷の北にあたります(椿大神社からみればどちらもおおよそ東)ので、南はありません。
という事で次は東北となります。
このまま東に進むのかと思われていたのですが、偶然訪れたこの足助八幡神社で吉方を得る事が出来ました。これも神様のお導きでしょう。
足助から東北となりますと、長野県に向かう事になりますね。ちょうど高速の中央道が近くを走っているので都合がいいです。
Yoswiくん、コレを見たら連絡してください。打ち合わせをしましょう。
(今回は家族と行った旅なので、いつも同行してくれているYoswiはこの事を知りません。このページを見て初めて知る事になります)


おまけ

今回の旅の目的は、足助のひな飾りを見るためでした。
古い町並みでも有名な足助町では、町おこしとして商店街の各店が雛人形を飾って観光客に見せるというイベントを行っております。
現地では案内図も配っており、100あまりの雛人形を見ることが出来ました。

足助町の商店
このような商店の中に雛飾りが展示してあります。もちろん出入りは自由です。



お雛さま
中はこんな感じです。
建物も古いので、古い雛飾りがいい感じにマッチしております。
江戸時代後期から昭和70年代あたりのお雛様が多いようです。



お雛様 豪華です。お雛さまの上に派手な屋根が付いております。これは御殿飾りと呼ばれるもので、昭和70年代あたりまで作られていたそうです。
この地方のオリジナルかと思って伺ってみたところ「豊田まで行って買ってきた」そうです。どうやらこういう造りがはやっていた時代があったようですね。
お雛さまなのに、屋根の両端にしゃちほこが乗っているあたり名古屋テイストを感じます。



お雛さま 普通の民家ですが、出窓にお雛さまを飾っています。こういう風に出窓を使うのは素敵ですね。


昼食 囲炉裏のある食堂で、しし肉うどんと五平餅を食べました。



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