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 2003/10/31 Mac奮闘記2

使ってみてその楽しさが分かると、それまで仕事で使っていたWindowsマシンが急につまらなく感じられてきた。もともと借り物である。いっそ仕事もこのMacでできないかと考えた。しかし、ことはそう簡単ではなかった。まず、それまで使っていたファイルが、そのままではMac で開くことができない。事務的な書類はWindowsのOfficeで作成されているので、Macでは認識されないのだ。Mac用のソフトで、Officeの機能の三分の二をカバーするというThink freeを入れてみたが、残り三分の一の問題か、表が崩れたり、書式が変わったりして、結局使い物にはならなかった。それではというので、今度はVirtual PCを試してみた。Macの中に仮想のWindows 環境を作り出すというもので、インストールすると、ちゃんとMacの中にWindows が立ち上がるのでおどろいた。もっとも、現在のMacはOS-Xというオペレーションシステムを使用しているが、 手に入ったVirtual PCは、旧ヴァージョンであるため、OS-9という旧OSでしか動かない。そこで、現OSの中の一部を旧OSに割り振って使うことにした。しかし、ハードディスクを間借りしているようなもので容量に無理が利かず、Officeをインストールするだけの空き容量が確保できず、結局これも挫折することとなった。

 2003/10/30 Mac奮闘記1

前々から自分のホームページがMacintoshのコンピュータではどう見えているのかが気になっていた。たまたま出向いたパソコンショップで確かめたところ、トップページで使っていたローマ数字が機種依存文字だったらしくIが(株)などに置き換わっていて驚いた。トップページだけでこれなら、後はどうなっていることかとそら恐ろしくなった。Mac利用者は圧倒的少数とはいうものの、数少ない訪問者のうちにもMac愛好家がいることも知っている。シャツの裾がズボンからはみ出しているのに気づかないで外を歩いていたようで、このまま放置しておくことはできないと思いはじめた。そんな話を職場でしていると、コンピュータに詳しい同僚が「ぼくのMac、買う?」というので、渡りに船と話にのった。早速次の日、黒いPowerBook G3が机上にのっていた。サイドのくびれたデザインといい、ぎざぎざのないディスプレイといい、デザイン関係者にMac信者が多いのもうなずける。ユーザーインターフェイスというのか、使い勝手がいいのも気に入った。趣味で使うなら何の問題もない。問題は職場の環境の方にあったのだ。(つづく)

 2003/10/29 FM

時折、何の理由もなく古い歌のフレーズが繰り返し頭の中に流れることがある。この間なんか、出勤途上の車の中で、『みんな夢の中』というずいぶん昔の曲が突然出てきて自分でもおどろいた。朝の食事時に前の晩に見た夢の話をしたからかもしれない。それにしても、好きでもない曲が頭の中から出てゆかないのは気になる。そんな時はFMで別の曲を探そうとするのだが、交通渋滞の情報だとか天気予報だとか、通勤時間帯のラジオはどこも似たり寄ったりで役に立たない。どうして、一日中、この局はクラシック、この局はカントリー、ここはジャズという風にできないものだろうか。アメリカ映画ではそうなっているし、ネット上のラジオでもトラディショナル・フォークソングばかり流している局だけでも何局かある。最近これにはまっていて、休日の昼間など、ずっと流しっぱなしにしていると、何とも言えずいい気分になる。車の中でも、アメリカのラジオが聴ければ、曜日や時間帯に合わせて好きな音楽が選べるのだが。50億ドルも出すのだから、ラジオ局くらい聴けるようにしてもらえないだろうか。

 2003/10/24 プチ家出

仕事場に着き、コンピュータのスイッチを入れたとたん、携帯電話の着信音が鳴った。よほどの時にしか用いない鳴らずの電話である。今度は何か、とふと不安が過ぎった。妻からのメールだった。「たいへんだったのよ。」ではじまるメールにはニケが私の後を追って家の外に出てしまった件について詳しい報告が記されていた。いつものように居間にいるニケに「行ってくるからね」と声をかけて外に出たのだったが、そういえば、今日はドアの閉まるのを確かめなかった。緩衝装置が付いているため、ドアが閉まるまで少し間がある。ニケは私の出た後、ドアが閉まるまでにすり抜けて出たのだろう。私は行ってしまうし、ドアは閉まるしで、閉め出されたニケはドアの前で困っているところを母に見つけられ、ドアを開けてもらったのだ。妻は二階にいて、気づかなかったらしい。あわてて家の中に駆け込んできたニケはよほど怖かったのか書斎のオットマンの下に潜り込んで妻が呼んでも出てこなかったという。メールの最後は「今日は早く帰ってきてあげてね。」となっていた。すぐにも帰りたかったが、勤務時間終了まではがまんした。家に帰り、ドアを開けるとニケはすぐ出てきた。迷子にならないでよかったね、と言いながら抱き上げると、顔をすり寄せてきた。ニケも怖かったろうが、話を聞いたこちらも気が気でなかった。無事で何より。ふう。

 2003/10/22 JAZZ

時折なぜか無性にJAZZを聞きたくなることがある。実りのない会議に時間を潰された今日のような場合、体はさほど疲れてはいないのに気分的にはグルーミーで、好きな音楽でも聞かなきゃ救われないという気になるのだ。水曜日のこの時間ならJAZZが聞ける。いつものFM局に合わせてボタンを押した。雨は上がったけれど、空は黒い雲で埋めつくされている。ともりはじめた町の灯がくれてゆく空に滲む。ピアノをバックにレイジーな女声ヴォーカルが流れ出した。見慣れた町が、なんだかみょうに都会っぽく見えてくるから不思議だ。高校生の頃五木寛之の『海を見ていたジョニー』という小説が流行った。五木の小説にはJAZZがよく登場した。渡辺貞夫や日野皓正が活躍していた頃だ。少しずつJAZZに近づいていった。相倉久人や植草甚一の評論を手がかりに、いわゆるモダン・ジャズを中心に聴いていたが、はじめはマイルス、終わり頃はコルトレーンがお気に入りだった。二人とも今でも好きだが、突きつめすぎるところがあって、気力の充実していないときはちと辛い。顔は見えないが、肥った黒人女性が酸いも甘いもかみ分けたといった感じで歌うスローなバラードが何よりだ。しこりがほぐれてゆくのが分かる。

 2003/10/21 雁行

一列になった雁の群が南から北の方に向かって空を飛んでいた。V字形ではなくジグザグに少し乱れた飛型をとって。この秋はじめての雁の姿に見とれていて車の速度が落ちていたらしい。バックミラーに後続車のかげが大きく映っているのに気づいて慌ててアクセルを踏んだ。ふと見ると運転席側の窓に一羽の雁の飛んでいるのが見えた。群れからはぐれた鳥か、どこの世界にも群れたがらないやつはいるものだな、と微苦笑を浮かべたときである。前方に二羽の鳥が仲間の行方を探すように不自然な動きをするのが見えた。さっきのはぐれ鳥は長い首をまっすぐにのばし、大きく羽ばたいて一心にその方向に向かって飛んでいく。迷子になった仲間を救出に急ぐところだったらしい。はぐれ鳥にしては、妙に毅然とした姿だなと思ったが、リーダーだったのだ。鳥の姿はいつの間にか後方に去って、その後どうなったのかは分からないが、おそらく無事仲間のもとに戻ったことだろう。渡り鳥の世界で群れからはぐれるのは生死に関わる。気ままにはぐれてなどいられないのだ。車の中でひとり我が身の思慮の浅さを恥じた。

 2003/10/20 どんぐり

昨日はめずらしくさわやかな秋晴れで、窓から差し込む日差しにも誘われているようで本を読んでいても心が落ち着かなかった。散歩がてら近くの美術館で開催中の秋の企画展でも見ようと妻を誘うと、「わたしも散歩に誘おうかと思っていたところなの。待ってて今お化粧するから。」といったのでおどろいた。ふだんは散歩に誘っても、めったについてこない。めずらしいこともあるものだと訝しく思ったのだったが、美術館からの帰りに神社の参道を通っていてそのわけが分かった。どんぐり拾いを手伝わせたかったのだ。子どもたちが小さいとき取っていた福音館の絵本に『どんぐりだんご』というのがあった。あれを作ろうというのだ。ふだんはあまり人の訪れる神社でもないのだが、天気のいい日曜日のこと、先客があったようで、思ったほどは採れなかった。それでも、木の葉の間を洩れる秋の日を背中に浴びて、椎や櫟の実をひろっていると、なんだかとてもあたたかいものが静かに胸裡に広がってくるのを覚えた。草の間にころがっている櫟は日をいっぱいに受けてあちこちで競うように輝いている。宮沢賢治の『どんぐりと山猫』の話を思い出した。

 2003/10/19 プライド

中国の宇宙開発にかかる費用は兆単位で、とうてい日本の比ではないという話が新聞に出ていた。兆とつけば国家予算並みなのだからその通りだが、どことなく負け惜しみの感がしないでもない。もう一つは、軍主導の開発への疑問である。たしかにロケット技術は大陸間弾道弾に応用できる技術であり、米ソの宇宙開発競争は核拡散と表裏一体だった。スターウォーズ計画などというハリウッド映画まがいの米宇宙戦略構想に対して、中国が警戒したくなるのも理解できる。立花隆がわざわざ危険を冒して人間を乗せる意味があるのか、無人でいいではないかというのも、偵察衛星ならそれでいいからだろう。一方で地球周回軌道の乗せるくらいの危険性は高層ビルで作業する鳶職程度だというシャトル体験者の言葉もあった。かつてガガーリンが「地球は青かった」といったときの感激はもはやどこにもない。新幹線ひとつ自力で開発できないくせに有人宇宙船を飛ばしたくらい何だという口吻が滲み出ている。こだわりが受けたショックの大きさを物語っている。

 2003/10/16 節酒

定期検診で医者から酒をひかえて運動するようにと言われた。少し肥ってきたこともたしかで、そろそろ本気で考えないといけないかなと思っていたところだ。大学時代の友人が酒をやめてスリムになったのを見てもいる。思い切ってやめようかと思ったのだけれど、長年の習慣で、夕食時にまったく酒類抜きというのは、食事をしたという気がしない。そこで、量をひかえて、ナイトキャップをやめることにした。ところが、である。夕食時に少したしなむ程度のアルコールは、お風呂にはいったり、ソファに座ってくつろいだりしている間にぬけていき、夜が更ければ更けるほど目がさえてくるという困った事態になった。本はよく読めるのだが、おもしろいと止まらなくなり、いつまでたっても眠れないという悪循環に陥る。日中は仕事があるので、まったく眠らないわけにもいかない。それでも布団に入って静かにしていると、いつのまにか眠っている。ただ、ニケはこっちの事情など知らないから、寝入ったかと思った頃に起こしにくる。睡眠不足で喉やら鼻やらの調子をくずしてしまった。酒は百薬の長というのはどうやら本当らしい。この節酒、続けられるのだろうか。

 2003/10/15 日没する国と日出ずる国

中国が有人宇宙船の打ち上げに成功したというニュースが飛びこんできた。米ソに継いで3番目の有人宇宙船打ち上げ国となったわけだ。暗いニュースばかりが続く中で、久々の明るいニュースのような気がした反面、ずいぶん水をあけられてしまったなという気がしたのもたしかである。H2ロケットの打ち上げでさえ、何度も失敗していたのは記憶に新しい。国内では、今日も御岳のロープウェイの滑車が索道から外れる事故があった。ジェットコースターの事故といい今回の事故といい、以前なら考えられなかった事故が相継ぐ原因について、安全資本のコストが削減されたからではないかという見解があるそうだ。定期点検を行う人員確保とそれに伴う教育等の予算が不況下に切りつめられたことが、近頃の事故を招いているのだとすれば、資本主義経済の下では、経済状況は人命に直結しているのだとあらためて実感した。対イラク復興支援に15億ドルも使うという政府の発表を聞きながら、割り切れない気がしたのはわたしだけではないだろう。

 2003/10/13 雲

夕刻、雨が上がったので外に出た。朝のうちは台風を思わせる湿気に溢れた外の様子だったが、低気圧が去った後は電線を揺する風の音が冬を思わせる天気となった。私鉄電車を通すために切り通しにした尾根道の上には橋が架かっている。橋の上に立つと、空が開ける。西から東にかけて放射状に広がった雲が様々な模様を見せている。薄い紗幕のように透き通って手繰られるように消え去ってゆく低い雲。その上を厚い雲が覆い、光を遮って暗い。高い空には鱗雲が広がり、夕日を浴びている。陽に当たったところは赤紫に染まり、陰になった部分は青灰色に沈んでいる。見つめている間にも少しずつ色を変え形を変じ、見飽きることがない。雲の美しさに惹かれ、絵に描いてみたいと思ったこともあった。しかし、いくら描いてみても本当の雲を超えることはできはしない。ならば、自分が画中の人となって、その下に立ち、思うさま雲のうつろうのを見ていればいい。他にこれといって何もないが、幸いなことに時間だけは充分にある。

 2003/10/11 旧国道

海岸に沿って北にのびる新しいバイパスができるまでは、こちらが国道だったのだ。さびれた風景を見ながらそう思った。時代から取り残されたような意匠の看板や、いかがわしい商いを連想させる店舗、フロントグラスをうつ雨滴の向こうにひろがっているのは、繁栄から忘れ去られながらも寄生体のように生きのびざるをえないしたたかな人々の持つ生活感溢れる風景だった。そのどこか猥雑なたたずまいはかえって今風の町にはないリアリティーを漂わせていた。小洒落た外観や気どったコピーを剥ぎ取ったら、わたしたちの現実は案外こんな有り様をしているのではないかと背中に冷水を浴びせられたような気がした。そうなのだ。口当たりがよく、耳障りでない意匠を纏った毎日の生活がメディアが見せる虚構でしかなく、映画のセットの裏側に回れば、戦争によって崩れ落ちた旧文化の残滓と、方向性を見失ったあげく本能だけが露呈された見るも無残な光景が同居するこれらの風景が現実なのだ。沿道に物流倉庫だった建物に間借りしたヴィレッジヴァンガードを見つけた。新国道沿いの店からは感じることのできない独特の匂いが如何にも周囲の風景の中にとけ込んでいた。

 2003/10/10 家作り

リフォーム流行りで、家の改造前と改造後をレポートする番組が人気らしい。この国の住宅事情を考えると、手狭になった家をいかに広くするかというあたりにコンセプトは落ちつく。そこで活躍するのが建築家である。本来建築家に課せられる使命は、狭さの克服に限らないと思われるのだがこの国の建築家の場合、もともと狭い敷地面積を有効利用して収納を増やし、狭い空間をいかに広く見せるかが腕の見せ所になる。さて、改築後の家はどれもそれなりに工夫が見られるものの絶対的に狭いことにかわりはない。二、三年も住めば物がふえ、狭く感じられるだろうことは予想できる。だいたいが、狭い家を広く感じさせようとする幻想を買うのだから、夢から覚めたらまた別の幻想にかじりつくしかないのだ。その点、狭さに着目し、日本の長屋住まいをもとにして現代の住宅を考えた「住吉の長屋」に見られる安藤忠雄のコンセプトは明快だった。普通の日本人にとって、欧米風の住まいは所詮幻想に過ぎない。長屋住まいには最低限の所帯道具しかなかった。宇宙ステーションとは言わないが、近未来に予想されるシェルターや災害時の仮住まいを考えれば、物を持たず狭い空間で生きるノウハウを知る日本人の住まい方は案外最先端をいっているのかもしれない。私空間は狭くとも公共空間の充実を図ることで解決できることもあるのではないだろうか。

 2003/10/7 かくれんぼ

家に帰ると、食堂の窓枠に座っていたニケがミャと鳴いた。玄関までお出迎えに来てくれたついでに夕飯を食べて、あわててまた窓に戻った。ニケの座っている窓の下が私の席である。椅子に座って夕刊を読んでいると、後ろでくぐもった声がする。ティッシュを用意している間にさっき食べた煮干しと缶詰を吐いてしまった。その後、居間でも二度吐いて、たまっていた毛玉を出した。長毛種は毛繕いのたびに自分の毛を呑み込んでしまうので、時々はこうして吐くのだ。新聞を読み終わってもニケはどこへ行ったのか姿が見えない。和室を探してから二階に上がった。寝室も書斎も二階の和室も探したがどこにもいない。料理中の妻も、上がってきて探すのだが、見つからない。こうなると食事どころではない。玄関は開けてないのだから家のどこかにいるはずなのに返事がないというのは変だ。いつか聞いた、猫は死ぬ前に飼い主の前から姿を隠すという話がちらと脳裏をかすめる。最後に玄関ホールで「ニケ」と呼んだ声がよほど悲痛だったのか、階段の手摺りの間からニケがひょっこり顔を出した。いったいどこにいたのだろう。きっと、探しに来ないで新聞ばかり読んでいるからわざとやったにちがいない。ほんとに心配した声がしたら出てきたのがその証拠だ。猫と暮らしていておもしろいのはこういうところである。

 2003/10/5 鯖雲 

朝夕はめっきりすずしくなった。高い空には鯖雲が一面に広がり、鯖なら腹の辺りか、薄い雲から透いて見える日の光が何とも覚束ない。書斎の窓は北向きに設えてあるが、夏の間は午後ともなると西日が差してまぶしかった。今は一日を通して光量が変わらず本を読むには最適である。暑い間は、少しはなれていたニケが、また膝に乗るようになった。本を読んでいても足下が寒い気がするので、はやいようにも思うのだが膝掛けを持ち出してきた。その上に乗ってきては、しきりにあごをそらせる。手で掻いてばかりいると本が読めないので、読みながら時々本の角で掻いてやるとうれしそうに目をほそめる。そうして、そのまま眠り込んでしまう。腹から胸にかけてまるまっているので、本を支えるのにいささか不都合である。肘掛けに両肘を置いて中空でページをめくらねばならない。不自由な姿勢をしいられても、ニケはそのままにしておきたい。膝掛けを通してニケの体温がこちらに伝わってくるのがうれしい季節になったのだ。

 2003/10/2 年賀状 

朝から職場の同僚に年賀状を買う予定はあるかと聞かれた。何でも身内が郵便局に勤めていて、年賀状販売のノルマがあるのだそうだ。民営化もされていないのにノルマとは、公務員もはたで見ているほど楽ではないらしい。ところで、年賀状を出さなくなって三年たつ。世紀の変わり目に、前世紀の遺物のひとつとして思い切りよく廃棄してしまったのだ。これで、歳の暮れのせわしさからずいぶん解放されたのはいうまでもない。虚礼も礼のうちだから、幾分かは失礼しているのは確かだが、もともとつきあいのいい方ではないからあまり気にならない。それでもいただいた賀状には、返事を書くようにしている。義理で出すのでない年賀状をもらうのはそれはそれでまた別の楽しさがある。よく退職後に年賀状の枚数が激減して気落ちする人の話を聞くが、仮想の人間関係の中に生きていただけのことである。現実を知るためにも何年かに一度は整理してみるのも悪いことではないかもしれない。
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